抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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水資源として貴重な地下水が,どこを水源(涵養値)として,どの程度の時間を掛けて利用地域まで流れてくるか,といった情報を明らかにする上で地下水の滞留年代は重要である。なかでも3H-3He(トリチウム-3ヘリウム)法は,3Hが放射壊変して生じる3Heの量から,滞留年代と初期3H濃度を同時に求めるため,水の起源に関する情報も得ることができる。当研究室では,2011年の福島第一原子力発電所の事故で汚染が懸念される,福島県沿岸部の地下水流動系を3H-3He法を用いて解明し,汚染状況を把握することを試みた。しかし,3H濃度決定の再現性や精度も不十分であったため,実際に算出された値の信頼性は低く,滞留時間を議論することができていない。そこで,IAEAから提供された3H濃度が既知の標準試料水を分析することで精度を検証し,より信頼性の高い3H-3He法の開発を目指した。(著者抄録)