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J-GLOBAL ID：201902253991341572   整理番号：19A1926107

Cuの分布に注目した球状黒鉛鋳鉄の電子顕微鏡観察

Electron Microscopy on Cu Element Distribution in Spheroidal Graphite Cast Iron

著者 (5件)： 永瀬丈嗣 (大阪大 超高圧電子顕微鏡セ) ,  永瀬丈嗣 (大阪大 大学院工学研究科) ,  丸山徹 (関西大 化学生命工) ,  淺野和典 (近畿大 理工) ,  五十嵐芳夫 (ミクロ解析セ)
資料名： 鋳造工学  (Journal of Japan Foundry Engineering Society)
巻： 91  号： 8  ページ： 512-520  発行年： 2019年08月25日 
JST資料番号： G0096A  ISSN： 1342-0429  CODEN： CHKOFY  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 球状黒鉛鋳鉄の凝固ミクロ組織を,Cuの分布に焦点を当てて,電子プローブミクロ分析(EPMA)と走査型透過型電子顕微鏡(STEM)により分析した。EPMAとSTEMの結果は,パーライトマトリックス内にCuを含む球状黒鉛鋳鉄中のCu分布において,(1)Cu-Sn-Mg濃縮領域はパーライトマトリックス中に分布し,(2)Cu-Sn-Mg濃縮領域におけるCu,SnおよびMgの金属元素の分布は均一ではなく,金属および酸化物相の複合材料が形成される,以上の傾向を明らかにした。電界放出電子銃(FE-EPMA)を備えたEPMAとシリコンドリフト検出器を備えたFE-STEM装置は,熱電子放出電子銃(TE)を用いた従来のEPMAと比較して,Cuの分布を明らかにするのに非常に効果的であった。FE-STEMならびにTE-EPMA,FE-EPMAとFE-STEMとの組合せを用いた高分解能観察は,球状黒鉛鋳鉄中のCu元素の分布を明らかにするための強力なツールである。(翻訳著者抄録)

シソーラス用語： *球状黒鉛鋳鉄 ,  *凝固組織 ,  金属組織 ,  濃縮 ,  *銅 ,  スズ ,  マグネシウム ,  元素 ,  分布 ,  パーライト ,  相 ,  電子プローブX線分析 ,  Si半導体検出器 ,  走査電子顕微鏡 ,  電子顕微鏡観察
準シソーラス用語： EPMA【表面分析】 ,  FE-STEM ,  シリコンドリフト検出器 ,  元素分布 ,  複合相

分類 (2件)： 鋳造に関する各種技術  (WC01040B) ,  変態組織,加工組織  (WB01030N)

引用文献 (50件)：

• 鋳物技術者と機械設計技術者のための新版 鋳鉄の材質(日本鋳造工学会)(2012)1-243
• 鋳鉄の科学(日本鋳物工業会)(2005)1-271
• 講座・現代の金属学 材料編10巻鋳造凝固(日本金属学会)(1992)1-298
• D. M. Stefanescu, G. Alonso and P. Larranaga, E. De la Fuente-and R. Suarez: Acta Mater. 139 (2017) 109
• D. M. Stefanescu, G. Alonso and P. Larranaga, E. De la Fuente-and R. Suarez: Acta Mater. 107 (2016) 102

タイトルに関連する用語 (5件)： Cu ,  分布 ,  注目 ,  球状黒鉛鋳鉄 ,  電子顕微鏡観察