抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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綿,絹,ウール,およびナイロン繊維の濃色で堅ろうな媒染染色のために,タマネギ外皮色素を塩化銅と酢酸銅を用いて媒染染色した。タマネギ外皮色素は沸騰水を用いて抽出した。最初に,布を30°Cで50分間,0.1mol/Lの銅塩溶液中で媒染した。媒染した布は70~80°Cで30分間,溶液対布の比が1:50の抽出溶液中で染色した。染色布のL
*,a
*,b
*に関するk/s値と色相を分光測色計で測定した。染色布の洗濯堅ろう度と色移りを標準方法により評価した。目視した色は,ウール布はみどりがかった茶色に見え,絹は赤みを帯びた黄土色,ナイロンは濃い黄色味がかった橙色,綿布は黄色味を帯びた橙色に見えた。k/s値はウール>絹>ナイロン>綿の順で420~430nmにおいて極大値を示した。洗濯における変退色堅ろう度は,綿布は4級と4-5級,絹は2-3級,ウールは3-4級,ナイロンは4級と4-5級であった。染色布の洗濯による汚染堅ろう度はすべて5級であった。したがって,絹布を除いて,より濃色かつ良好な洗濯堅ろう度を得た。(翻訳著者抄録)