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J-GLOBAL ID:201902255519236845   整理番号:19A1565312

シバ(Zoysia japonica)における耐塩性および塩腺からのナトリウム排出に及ぼすカルシウム施用の影響

Effects of calcium application on the salt tolerance and sodium excretion from salt glands in zoysiagrass (Zoysia japonica)
著者 (1件):
資料名:
巻: 65  号:ページ: 189-196  発行年: 2019年07月 
JST資料番号: W1438A  ISSN: 1744-6961  CODEN: GRSCFG  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: オーストラリア (AUS)  言語: 英語 (EN)
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日本の在来草であるシバ(Zoysia japonica Steud.)は,主に塩腺を通しての塩排出に由来する高い耐塩性を示す暖地型芝草である。本研究では,外部カルシウム(Ca)が,酸化ストレスに対する応答を含む塩ストレスを軽減する塩腺からのナトリウム(Na)排出にどのように影響するかに焦点を当て,おそらく関与する生理学的機構を考察した。0,25,50,75,100,125および150mmol/Lの塩化ナトリウム(NaCl)を用い,2あるいは10mmol/Lの塩化カルシウム(CaCl2)の添加あるいは無添加による処理を7日間行った。成長阻害および塩腺からのNa排出の急激な増加が100mmol/L NaCl処理で生じたが,シュートおよび根組織のNa濃度は,NaCl濃度が0から75mmol/L処理まで増加すると共に増加した。100mmol/L以上のNaCl処理では,ペクチン酸結合Caおよびグリシンベタイン濃度はシュートおよび根組織で減少したが,遊離プロリン濃度,並びに原形質膜ATPアーゼ,カタラーゼ(CAT)およびアスコルビン酸ペルオキシダーゼ(APX)の活性は増加した。カルシウム施用は,高レベルのNaCl処理(100mmol/L NaCl以上)に添加したとき,成長阻害を軽減した。Ca無添加処理と比較して,シュートおよび根組織のNa濃度と根のATPアーゼ活性は減少したが,塩腺からのNa排出,シュートおよび根組織のペクチン酸結合Ca濃度,並びにシュートのATPアーゼ,CATおよびAPX活性は増加した。従って,植物中のNa濃度がその蓄積限界を超えると塩腺を通るNa排出が起こり,塩腺を含むこの耐塩性反応は2段階で進行し,すなわち,草はシュートおよび根において閾値までNaを吸収,蓄積し,それ以上ではNaは塩腺を通して除去される。カルシウム施用は,特に成長阻害Na濃度下で,塩腺を通してNa排出を促進し,これは原形質膜ATPアーゼによるNaの細胞外排出の増加により誘導される可能性がある。Copyright 2020 Wiley Publishing Japan K.K. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.
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分類 (2件):
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飼料作物,草地  ,  植物生理学一般 
物質索引 (1件):
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