文献
J-GLOBAL ID:201902255881244704   整理番号:19A0959074

脱市場社会のサステイナビリティ

Sustainability in the Post Market Society
著者 (1件):
資料名:
号:ページ: 29-45 (WEB ONLY)  発行年: 2019年03月15日 
JST資料番号: U1282A  ISSN: 2185-260X  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 解説  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
本稿は,U・グローバーのnachhaltigkeitをめぐる議論にきっかけを得て,19世紀以降の森林をめぐる社会構想を,「市場社会」という歴史的局面を背景にして生じたサステイナビリティの構想の一形態として捉え直し,「富を生む森」の探求が「負債を生む森」を広く生んでいくことになるまでの過程を,とくに現代日本における森林問題をとりまく歴史に沿って明らかにする。まず,近代社会におけるサステイナビリティの構想について概観したのち,その具体的な展開,およびその帰結について,K・ポランニーの「市場社会」の概念に示唆を受けながら,主として20世紀,高度経済成長期以降の日本社会での経験を例にとってたどる。そのうえで,「負債を生む森」が広がっていった背景として,森林所有者が関与していないところで描かれた構想によって生み出された市場社会が引き起こした大きな変化に,抵抗もできずに適応を迫られていくことになった不可避の結果だということを指摘する。最後に,このような点から振り返ると,今日,各地で新たに生起している森林の持続的な利用をめぐる多様な取り組みは,森林の利用をとりまいて生じる「義務と責任を担うことによる自由」を失った人びとによる「脱市場社会のサステイナビリティ」を模索する試みとして考えうることを明らかにしていく。(著者抄録)
シソーラス用語:
シソーラス用語/準シソーラス用語
文献のテーマを表すキーワードです。
部分表示の続きはJDreamⅢ(有料)でご覧いただけます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。

準シソーラス用語:
シソーラス用語/準シソーラス用語
文献のテーマを表すキーワードです。
部分表示の続きはJDreamⅢ(有料)でご覧いただけます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。

分類 (1件):
分類
JSTが定めた文献の分類名称とコードです
産業経済 
引用文献 (20件):
  • Baum, G., 1996, Karl Polanyi: on Ethics and Economics, McGill-Queen's University Press.
  • Dale, G., 2018, “Sustaining What? : Scarcity, Growth, and the National Order in the Discourse on Sustainability, 1650-1900”, Jeremy L. Caradonna ed., Routledge Handbook of the History of Sustainability, Routledge: 71-95.
  • フロイド. D. W. (2004)『森林の持続可能性:その歴史、挑戦、見通し』日本林業調査会.
  • 舩橋晴俊(1996)「社会構想と社会制御」『社会構想の社会学』(岩波講座現代社会学26)岩波書店:1-24.
  • Grober, U., 2010, Die Entdeckung der Nachhaltigkeit: Kulturgeschichte Eines Begriffs, Kunstmann.
もっと見る
タイトルに関連する用語 (3件):
タイトルに関連する用語
J-GLOBALで独自に切り出した文献タイトルの用語をもとにしたキーワードです

前のページに戻る