抄録/ポイント：
抄録/ポイント
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目的:中国のチベット地区の全身性エリテマトーデス(systemiclupuserythematosus,SLE)患者の発病特徴、器官、免疫学的特徴を検討する。方法;2014年5月から2016年4月まで,チベット自治区人民病院リウマチ免疫科に入院したSLE患者合計70例を後ろ向きに研究して,北京大学人民病院リウマチ免疫科SLEデータベースにおける120例の年齢と性別がマッチした入院患者を対照群とした。高原と平原地域のSLE患者の臨床特徴、器官、免疫学的特徴を比較した。結果:チベット地域のSLE患者の男女比は1:10.7、平原患者の男女比は1:11.0、高原患者の発病年齢は(33.2±11.4)歳、平原患者の発病年齢は(35.3±13.2)歳、両群の発病年齢は相当であった。初発症の臨床症状において、高原地区SLE患者は関節炎(78.6%)、脱毛(55.7%)、頬部紅斑(48.6%)をよく見られ、その中に関節炎、脱毛の発生率は平原群より明らかに高かった(P<0.05)。高原地区のSLE患者の70%は血液系が影響を受け、平原地区と類似する。ループス腎炎とループス脳症の発生率は,平野群より著しく低かった(38.6%対56.7%,2.9%対17.5%,P<0.05)。血清学的には、高原地域の抗二本鎖DNA(double-strandedDNA、dsDNA)抗体陽性率は57.1%、抗Smith(Sm)抗体(55.7%)であった。抗乾燥症候群A(Sj(o)grensyndromeA、SSA)抗体(74.3%)、抗乾燥症候群B(Sj(o)grensyndromeB、SSB)抗体(41。4%)と抗u1リボ核タンパク質(u1-ribosenuclearprotein,u1RNP)抗体(45.7%)の陽性率は平野地区患者より明らかに高かった(P<0.05)。それぞれ61.4%、38.6%の高原SLE患者は補体C3、C4が低下し、平原患者より明らかに低かった(P<0.05)。SLEの疾患活動度指数(SLEdiseactivityindex,SLEDAI)スコアは2群間に有意差がなかった(高原群12.19±5.58,平原群12.69±7.28)。また、チベット地区SLE患者は陳旧結核或いは活動結核13例(18.6%),慢性B型肝炎或いは携帯者7例(10%)を合併した。高原群SLE患者の血清25ヒドロキシビタミンD3(25-dihydroxy-vitaminD3,25-OH-VD3)は平野群より少なかった(76.7%vs.90.0%,P=0.046)。血清25-OH-VD3レベルは,高原群で(31.14±18.74)nmol/L,平原群で(26.91±14.27)nmol/Lであり,2群間に有意差はなかった(P=0.16)。結論:チベット地区SLE患者の初発臨床症状は関節炎、脱毛、頬骨部紅斑が最もよく見られ、その中の関節炎、脱毛の発生率は平原地区より明らかに高く、ループス腎炎及びループス脳症の発生率は平野より明らかに低く、多種の自己抗体の陽性率は平原地区より明らかに高かった。年齢、性別構成、SLEDAI採点は平原地区と類似し、血清25-OH-VD3低下者平原グループは高原グループより多いが、25-OH-VD3レベルは両グループの間に有意差がなかった。Data from Wanfang. Translated by JST.【JST・京大機械翻訳】
