文献

J-GLOBAL ID：201902256029741690   整理番号：19A0297546

梯子型鉄系超伝導体の元素置換効果

著者 (3件)： 大串研也 (東北大 大学院理学研究科) ,  平田靖透 (東大 物性研) ,  山内徹 (東大 物性研)
資料名： FSST NEWS (Forum of Superconductivity Science and Technology News)  (FSST NEWS (Forum of Superconductivity Science and Technology News))
号： 160  ページ： 5-8  発行年： 2019年01月18日 
JST資料番号： L0896A  CODEN： FSNEFR  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 短報  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： ・超伝導発現機構の解明進展の一因としての,鉄系超伝導物質群の捕捉。
・Fe正方格子を構成単位の含む結晶構造は,鉄系超伝導体の普遍的性質の一つ。
・非正方格子から成る梯子型鉄系化合物BaFe₂S₃が超伝導を示すことを見出し,圧力-温度平面における電子状態図を示し,その要点を説明。
・Ba_1-xK_xFe₂S₃とBaFe_2-yCo_yS₃の電気抵抗率-温度関係及び磁化率-温度関係を示し,梯子型鉄系超伝導体の元素置換効果を説明。
・上記結果に基づいて,Ba_1-xK_xFe₂S₃とBaFe_2-yCo_yS₃の電子状態図を提示。
・梯子型鉄系超伝導体(一次元系)のT_c=24Kは,正方格子系(二次元系)のT_c=30~60Kの半分程度。

シソーラス用語： *鉄系超伝導体 ,  バリウム化合物 ,  鉄化合物 ,  硫化物 ,  温度依存性 ,  圧力効果 ,  *状態図 ,  磁気秩序 ,  スピンガラス ,  規則化 ,  電気抵抗率 ,  臨界温度 ,  *磁化率 ,  正方格子 ,  結晶構造 ,  *置換型原子 ,  超伝導 ,  *転移温度
準シソーラス用語： 軌道秩序 ,  *梯子型鉄系超伝導体 ,  反強磁性秩序

分類 (1件)： その他の超伝導体の物性  (BM04025Q)

引用文献 (13件)：

• 2013年時点の鉄系超伝導研究のレビューとして,永崎洋:FSST News 136,(2013)7.
• 比較的最近の超伝導研究のレビューとして,超伝導の新しい潮流:固体物理51(2016)589.
• H. Takahashi, A. Sugimoto, Y. Nambu, T. Yamauchi, Y. Hirata, T. Kawakami, M. Avdeev, K. Matsubayashi, F. Du, C. Kawashima, H. Soeda, S. Nakano, Y. Uwatoko, Y. Ueda, T. J. Sato, and K. Ohgushi: Nat. Mater 14(2015) 1008.
• T. Yamauchi, Y. Hirata, Y. Ueda, and K. Ohgushi: Phys. Rev. Lett. 115 (2015) 246402.
• 山内徹、高橋博樹、南部雄亮、佐藤卓、平田靖透、大串研也:固体物理、印刷中。

タイトルに関連する用語 (3件)： 梯子 ,  鉄系超伝導体 ,  元素置換効果