ジャスモン酸メチル処理と光条件が蕾で収穫した大輪八重咲きトルコギキョウ品種の花弁着色および切り花品質に及ぼす影響

水野貴行; 福田直子; 湯本弘子

文献

J-GLOBAL ID：201902256625993969 整理番号：19A0183887

ジャスモン酸メチル処理と光条件が蕾で収穫した大輪八重咲きトルコギキョウ品種の花弁着色および切り花品質に及ぼす影響

Effects of Methyl Jasmonate Treatment and Light Condition on Petal Coloration and Postharvest Qualities of Cut Flower Stems Harvested at Green-hued Bud Stage in Double-flowered Eustoma Cultivars

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資料名：
巻： 17 号： 4 ページ： 465-474(J-STAGE) 発行年： 2018年
JST資料番号： L4829A ISSN： 1347-2658 資料種別：逐次刊行物 (A)
記事区分：原著論文発行国：日本 (JPN) 言語：日本語 (JA)

蕾で収穫した大輪八重咲きトルコギキョウ切り花を品質が低下することなく開花させる技術の開発を目指し,MeJAを含む開花溶液の処理期間と光条件について検討した.その結果,MeJAを含む開花溶液の連続処理および前処理ともに,花弁の緑色部が残る着色ムラ個体の発生率が低下した.MeJAを含む開花溶液の処理を短期間とすることにより,連続処理に比べて花弁の矮小化を回避し葉の障害発生個体率を軽減できた.また,MeJA前処理後に開花まで明条件に置くことで発色が向上した.蕾で収穫した花色の異なる6品種の大輪八重咲きトルコギキョウ切り花において,白色花2品種ではMeJAの前処理によって着色ムラの改善効果がみられた.さらに,MeJA前処理は花色,花径および開花後10日間の観賞期間に影響を及ぼさないことが示された.これらの結果から,MeJAの前処理は,蕾で収穫した八重咲きトルコギキョウ切り花の開花に有効であると考えられた.(著者抄録)

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花き・花木

引用文献 (30件)：

Brioudes, F., C. Joly, J. Szécsi, E. Varaud, J. Leroux, F. Bellvert, C. Bertrand and M. Bendahmane. 2009. Jasmonate controls late development stages of petal growth in Arabidopsis thaliana. Plant J. 60: 1070-1080.
土井元章・斉藤珠美・長井伸夫・今西英雄.1999.シュッコンカスミソウ切り花における「黒花」の発生機構とつぼみ収穫による発生の回避.園学雑.68: 854-860.
福田直子.2016.第12章トルコギキョウ.p. 289-312.柴田道夫編.花の品種改良の日本史.悠書館.東京.
Goszczyńska, D. and R. M. Rudnicki. 1982. Long-term storage of carnations cut at the green-bud stage. Sci. Hortic. 17: 289-297.
Griesbach, R. J. 1992. Correlation of pH and light intensity on flower color in potted Eustoma grandiflorum Grise. HortScience 27: 817-818.

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