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J-GLOBAL ID：201902257321043363   整理番号：19A2733855

インドネシアの中央卸売市場流通における農産物市場統合の再検討

Food Market Integration through Central Wholesale Marketing in Indonesia Revisited

著者 (1件)： 池田真也 (茨城大学)
資料名： 国際開発研究(Web)  (Journal of International Development Studies (Web))
巻： 28  号： 1  ページ： 103-121(J-STAGE)  発行年： 2019年 
JST資料番号： U1708A  ISSN： 2434-5296  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 本研究は,ジャワの野菜流通に関する産地出荷市場と中央卸売市場間の空間的市場統合の実証的研究を目指す。我々は,また,中央卸売市場の中間業者が空間的市場統合にうまく機能するかどうかを明らかにする。まず,計量経済学のテストを用いた我々の現地調査では空間的市場統合が十分に観察されていなかったことを確認した。我々の現地調査から,決済用専門卸売業者であり,西ジャワの中央卸売市場で見られるバンダルによるマークアップが効率的な価格伝達を損なっていることが分かった。もう1つの要因は,市場ブローカーであるチュンテンとの取引不履行の場合に莫大な額の決済資金が必要になるバンダルの高い執行費用である。一方,市場取引のオークションに類似した性質のため,探索費用も等級分け費用も空間的市場統合を達成するための障害ではない。(翻訳著者抄録)

シソーラス用語： *物的流通 ,  野菜 ,  出荷 ,  *卸売 ,  統合 ,  現地調査 ,  市場構造 ,  *価格決定 ,  流通経路 ,  参入 ,  経済モデル ,  インドネシア共和国 ,  計量経済モデル ,  取引費用 ,  *農産物流通 ,  *卸売業 ,  *決定
準シソーラス用語： *卸売業者 ,  卸売市場 ,  市場参入 ,  *市場統合 ,  阻害要因

分類 (2件)： 農業経済,農業経営  (FB01020L) ,  物的流通  (KA08000O)

引用文献 (32件)：

• 有本寛、2017、「発展途上経済における農産物市場と流通の改善-近代日本の米市場における米穀検査と標準化」、『アジア経済』、第58巻、第2号、77-103頁。
• 池田真也、2011、「インドネシア都市部における卸売流通拠点としてのバザール-ジャカルタ青果物中央卸売市場の事例-」、『アジア研究』、第57巻、第1号、30-49頁。
• エヴィリスナ、甲斐諭、金中起、小林康平、1998、「ジャカルタにおける青果物卸売市場の課題と市場統合度の計測」、『農業経済論集』、第49巻、第2号、19-28頁。
• Alexander, C. and J. Wyeth. 1994. “Cointegration and Market Integration: an Application to the Indonesian Rice Market.” Jornal of Development Studies. Vol. 30. No. 2. pp. 303-328.
• Appelbaum, E. 1982. “The Estimation of the Degree of Oligopoly Power.” Journal of Econometrics. Vol. 19. No. 2-3. pp 287-299.

タイトルに関連する用語 (5件)： インドネシア ,  卸売市場 ,  流通 ,  農産物 ,  市場統合