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J-GLOBAL ID:201902257384719828   整理番号:19A0603752

肝細胞は肝臓で転移促進性ニッチの形成を指示する

Hepatocytes direct the formation of a pro-metastatic niche in the liver
著者 (29件):
資料名:
巻: 567  号: 7747  ページ: 249-252  発行年: 2019年03月14日 
JST資料番号: D0193B  ISSN: 0028-0836  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: イギリス (GBR)  言語: 英語 (EN)
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肝臓は,転移性疾患が最も起こりやすい部位である。この傾向は,循環血中の腫瘍細胞の機械的な捕獲を反映している可能性があるが,肝転移の少なくとも一部は,肝臓への腫瘍細胞の広がりを後押しする「転移促進性」ニッチの形成にも依存している。このニッチ形成を指示する機構については,ほとんど分かっていない。今回我々は,肝細胞が肝臓内での骨髄細胞の蓄積と繊維症を調整し,そうすることで転移性のシード形成と増殖に対する肝臓の感受性を高めることを明らかにする。マウスにおいて膵臓腫瘍発生の初期段階中に,肝細胞はSTAT3(signal transducer and activator of transcription3)シグナル伝達の活性化と,血清アミロイドA1およびA2(合わせてSAAとする)産生の増加を示した。肝細胞によるSAAの過剰発現は,肝転移した膵臓がんおよび大腸がんの患者でも起こり,局所進行がんで転移を持つ患者の多くで,循環血中SAAが増加していた。肝細胞でのSTAT3の活性化とその後のSAA産生は,非悪性細胞によるインターロイキン6(IL-6)の循環血中への放出に依存していた。IL-6-STAT3-SAAシグナル伝達の構成要素の遺伝的除去や阻害は,転移促進性ニッチの確立を防ぎ,肝転移を抑制した。我々のデータは,肝臓で転移促進性ニッチの基盤を形成している肝細胞により支えられる細胞間ネットワークを明らかにし,新たな治療標的を特定している。Copyright Nature Japan KK 2019
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分類 (4件):
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肝臓  ,  発癌機序・因子  ,  消化器の腫よう  ,  腫ようの化学・生化学・病理学 
タイトルに関連する用語 (3件):
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