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J-GLOBAL ID：201902258242327394   整理番号：19A2328527

事故炉廃止措置時におけるリスク管理に関する検討

Study on Risk Management during Decommissioning of Accident-Damaged Nuclear Power Plant

著者 (1件)： 青木孝行 (東北大学大学院 工学研究科量子エネルギー工学専攻)
資料名： 日本原子力学会和文論文誌  (Transactions of the Atomic Energy Society of Japan)
巻： 18  号： 3  ページ： 119-134(J-STAGE)  発行年： 2019年 
JST資料番号： L4596A  ISSN： 1347-2879  CODEN： JNSTAX  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 通常の原子力発電所においては原子力安全性を確保するために,原子炉の停止,原子炉の冷却,放射性物質の閉じ込めという3つの基本的な安全機能が維持されなければならない。同様に,事故で損傷した原子力発電所の廃止措置の間,それらは維持されなければならない。しかし,福島第一原子力発電所1~3号機のような深刻な事故を受けた原子力発電所では,停止機能が失われ,閉じ込め機能は低下する。このような場合,燃料デブリ回収を開始する前の廃止措置期間中の冷却機能は,他の期間におけるよりも核安全性に対してより重要になると考えられる。これは,燃料と燃料デブリの物理的状態を維持する上で非常に重要な役割を果たしており,その結果,放射性物質の再臨界を抑制することができる。同様に,閉じ込め機能は燃料デブリ取りだし中においてより重要になる。高い放射線レベルのために,装置または部品を調査し修理する目的で原子炉格納容器および原子炉建屋の内部にアクセスすることは非常に困難である。したがって,残りの未解決な問題を持つ除染と廃止措置プロジェクトを提案し,プロジェクトを完了するための広範な研究開発を行う必要がある。このようなプロジェクトはリスク情報の効率的で効果的な活用により戦略的に実施されなければならない。本論文では,安全性と経済的リスクの観点から,事故損傷原子力発電所の廃止措置の間のリスク管理の基本的概念と方法を考察した結果を報告する。(翻訳著者抄録)

シソーラス用語： 廃止措置 ,  *リスク管理 ,  *原子力発電所 ,  *原子炉 ,  *冷却 ,  *放射性物質 ,  閉込め ,  停止 ,  燃料 ,  放射線 ,  原子炉格納容器 ,  *安全機能 ,  *燃料デブリ ,  *再臨界 ,  *汚染除去 ,  容器
準シソーラス用語： 原子力安全性 ,  *除染

著者キーワード (14件)： 過酷事故 ,  事故損傷原子炉 ,  原子力廃止措置 ,  リスク管理 ,  原子力安全リスク ,  経済的リスク ,  設備管理 ,  過酷事故 ,  事故損傷原子炉 ,  原子力廃止措置 ,  リスク管理 ,  原子力安全リスク ,  経済的リスク ,  設備管理

分類 (2件)： 核燃料のその他の事項  (MD08060N) ,  その他の特殊構造物  (RA05020W)

引用文献 (15件)：

• 1) 原子力損害賠償・廃炉等支援機構,東京電力ホールディングス(株)福島第一原子力発電所の廃炉のための技術戦略プラン2017,2017年8月31日.
• 2) 資源エネルギー庁 原子力発電所事故収束対応室,経済産業省の廃炉に関する 研究開発の取組状況,第7回廃炉研究開発連携会議(2018年06月18日)(資料1-2).(http://www.dd.ndf.go.jp/jp/decommissioning-research/dr-committee/materials/07/doc1-2.pdf)
• 3) 鷲谷忠博,荻野英樹,高野公秀 et al.,“燃料デブリの特性に関する研究概要,”日本保全学会第12回学術講演会要旨集,2015,47-52.
• 4) 阿部真千子,杉山直紀,安全性と経済性の両立に向けて~持続的な安全性向上を可能とする原子力発電のあり方を議論しよう,(株)三菱総合研究所ホームページ.(https://www.mri.co.jp/opinion/column/atomic_energy/aenergy_20161011.html)
• 5) T. Aoki, N. Kodama, K. Takase, K. Miya, “Study of the optimization of maintenance plan for nuclear power plants,” E-J. Adv. Maintenance, 6, 1-13 (2014). (http://www.jsm.or.jp/ejam/Vol.6No.1/AA/AA74/AA74.pdf)

タイトルに関連する用語 (3件)： 事故 ,  廃止措置 ,  リスク管理