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J-GLOBAL ID：201902258895163219   整理番号：19A0784600

Nosema bombycisに感染したカイコ,Bombyx moriの中腸における分子的および生化学的応答【JST・京大機械翻訳】

Molecular and biochemical responses in the midgut of the silkworm, Bombyx mori , infected with Nosema bombycis

著者 (5件)： Li Zhi (College of Life Sciences, Chongqing Normal University, Chongqing, China) ,  Wang Yu (College of Life Sciences, Chongqing Normal University, Chongqing, China) ,  Wang Linling (College of Life Sciences, Chongqing Normal University, Chongqing, China) ,  Zhou Zeyang (College of Life Sciences, Chongqing Normal University, Chongqing, China) ,  Zhou Zeyang (State Key Laboratory of Silkworm Genome Biology, Southwest University, Chongqing, China)
資料名： Parasites & Vectors (Web)  (Parasites & Vectors (Web))
巻： 11  号： 1  ページ： 147  発行年： 2018年 
JST資料番号： U7341A  ISSN： 1756-3305  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： イギリス (GBR)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 微胞子虫はほとんど全ての脊椎動物と無脊椎動物に感染する真核細胞内寄生虫のグループである。しかし,微胞子虫が宿主細胞から栄養素とエネルギーをどのように得るかについての情報はほとんどない。本研究の目的は,カイコBombyx moriの中腸における微胞子虫N.bombycis感染によって誘導される遺伝子発現,蛋白質豊度,脂肪酸レベルおよびATPフラックスの全体的変動を分析することを通して,侵入手順のためのNosema bombycisのエネルギーおよび材料要件を調査することであった。抑制減算ハイブリダイゼーション(SSH)と定量的リアルタイムPCR(qPCR)分析を行い,N.bombycis感染後48時間のB.moriの中腸で上方制御された遺伝子を同定した。遺伝子オントロジー(GO)と遺伝子およびゲノム(KEGG)分析の京都エンサイクロペジアを用いて,カテゴリーの分子機能,細胞成分および生物学的過程に従って,差別的に発現した遺伝子を注釈し,要約した。N.bombycisに感染したB.moriの栄養物質とエネルギーコストを評価するために,カイコB.moriの中腸における微胞子虫N.bombycis感染の有無にかかわらず,蛋白質豊度,脂肪酸レベルおよびATPフラックスの変動を測定するために生化学的分析を行った。合計744クローンを得て,288クローンを配列決定のためにランダムに選択し,110の単一遺伝子を生成した。これらの中で,49.21%,30.16%および14.29%の遺伝子が19の分子機能,19の生物学的プロセスおよび9つの細胞成分にそれぞれ関与していた。全部で11の酸化的リン酸化と8つのプロトン結合ATP合成関連遺伝子がアップレギュレーションされた。7つの蛋白質分解,3つの脂肪分解関連遺伝子は上方制御され,アミノ酸と脂肪酸のde novo合成に関連する遺伝子は有意にアップレギュレートされなかった。生化学的分析からのデータは,B.mori中腸組織の総蛋白質とATPの含有量が有意に減少し,一方,脂肪酸含有量はN.bombycis感染の4日後に有意に変化しなかったことを示した。微胞子虫感染は,宿主ATP合成,蛋白質および脂肪分解に関与する遺伝子の発現レベルを上方制御し,最終的に宿主中腸における蛋白質含有量およびATP合成の明らかな減少を引き起こし,一方,脂肪酸含有量は有意に変化しなかった。本研究は,N.bombycis侵入が宿主蛋白質分解を活性化し,宿主ATPの生産を加速することを示唆した。N.bombycisの微胞子虫は,宿主からの脂肪酸よりもむしろ蛋白質に対する優先性を示し,それらの寄生性ライフサイクルにより必要とされる材料調製を確実にする。エネルギーに対するN.bombycisの要求は,主に宿主ATP生産に依存していた。本研究は,微胞子虫N.bombycisにより宿主からエネルギーと栄養素を得る分子機構の理解を助ける新しいデータを提供する。Copyright 2019 The Author(s) All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.【JST・京大機械翻訳】

シソーラス用語： 遺伝子発現 ,  寄生虫 ,  遺伝子 ,  脂肪酸 ,  アップレギュレーション ,  タンパク質分解 ,  定量的PCR法 ,  相互作用 ,  アミノ酸 ,  栄養素 ,  胞子虫類 ,  タンパク質 ,  ライフサイクル ,  *カイコガ ,  クローン

著者キーワード (5件)： Nosema bombycis ,  カイコ中腸 ,  相互作用 ,  異なる遺伝子発現 ,  生化学的応答

分類 (2件)： 生物学的機能  (EB03040U) ,  酵素一般  (EB09010D)

引用文献 (33件)：

• J Invertebr Pathol.; Transovarial transmission of two microsporidia in the silkworm, Bombyx mori, and disease occurrence in the progeny population; MS Han, H Watanabe; 51; 1988; 41-45; 10.1016/0022-2011(88)90086-9; citation_id=CR1
• The microsporidia and microsporidiosis; 1999; CR2; M Wittner, LM Weiss; citation_publisher=ASM Press
• J Cell Biol.; The microsporidian spore invasion tube. II. Role of calcium in the activation of invasion tube discharge; E Weidner, W Byrd; 93; 1982; 970-975; 10.1083/jcb.93.3.970; citation_id=CR3
• PloS Pathog.; Five questions about microsporidia; P Keeling; 5; 2009; e1000489; 10.1371/journal.ppat.1000489; citation_id=CR4
• Nature.; Genome sequence and gene compaction of the eukaryote parasite Encephalitozoon cuniculi; MD Katinka, S Duprat, E Cornillot, G Metenier, F Thomarat, G Prensier; 414; 2001; 450-453; 10.1038/35106579; citation_id=CR5

タイトルに関連する用語 (7件)： Nosema ,  感染 ,  カイコ ,  中腸 ,  分子 ,  生化学 ,  応答