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J-GLOBAL ID:201902259130024654   整理番号:19A2431848

ナメクジ類に寄生するナメクジカンセンチュウ属(和名新称)線虫の国内における感染状況

Infection of slugs with Phasmarhabditis nematodes at several locations in Japan
著者 (2件):
資料名:
巻: 47  ページ: 23-29(J-STAGE)  発行年: 2019年 
JST資料番号: Y0263B  ISSN: 1342-2367  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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Phasmarhabditis属線虫 Andrassy,1976(双腺綱:カンセンチュウ目:カンセンチュウ科)は,陸生腹足類寄生生物で,主にナメクジに寄生する。本研究では,日本の本州にある7県の14地点で,ナメクジ類のPhasmarhabditis属種の感染状況について調査した。14地点のうちの5地点で,Meghimatium bilineatum Benson,1842中で種が分からない幼生線虫が見つかった。感染率及び平均感染程度は,それぞれ4.5~93.3%及び4.7~22.5頭/宿主の範囲であった。全881匹の幼生を2~10日間ナメクジ組織で培養し,Phasmarhabditis属種の診断特性が見られる成虫段階まで生育させた。M.bilineatumでは感染が見られたが,Lehmannia属ナメクジ試料からは線虫は検出されず,宿主種間で線虫に対する感受性に差が見られた。日本の東京都目黒区で収集した,宿主集団の線虫感染率が90%以上であるM.bilineatumの20個体を実験室条件下で飼育した。23日後に,20個体のうちの11個体が死亡し,死体には多数の線虫が寄生していた。3種のPhasmarhabditis属線虫類は,陸生腹足類に致命的影響を及ぼすことが知られているので,著者らが収集した線虫類は宿主ナメクジに対して致死効果を持つ可能性があると考察された。(翻訳著者抄録)
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分類 (1件):
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異種生物間相互作用 
引用文献 (33件):
  • Andrássy, I. 1983. A taxonomic review of the suborder Rhabditina (Nematoda: Secernentia). Orstom, Paris.
  • 荒城雅昭 2014a.3. グリセリン置換法.水久保隆之・二井一禎(編),線虫学実験,pp. 6-9,京都大学学術出版会,京都.
  • 荒城雅昭 2014b.5. 封入法-プレパラートの作成.水久保隆之・二井一禎(編),線虫学実験,pp. 11-13,京都大学学術出版会,京都.
  • 東 正雄 1995.原色日本陸産貝類図鑑.343 pp.保育社,大阪.
  • Azzam, K. M. 2003. Description of the nematode Phasmarhabditis tawfiki n. sp. isolated from Egyptian terrestrial snails and slugs. Journal-Egyptian German Society of Zoology, 42: 79-88.
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