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J-GLOBAL ID：201902259930074523   整理番号：19A1862811

簡易な飼料診断による酪農家の成分乳質改善事例

A Case of Milk Quality Improvement in a Dairy Farm Through a Simple Feed Diagnosis

著者 (6件)： 遠藤みちる (ちばNOSAI連 西部家畜診療所) ,  山崎真吾 (ちばNOSAI連 西部家畜診療所) ,  石山大 (ちばNOSAI連 西部家畜診療所) ,  牧野英司 (ちばNOSAI連 西部家畜診療所) ,  内田誠 (ちばNOSAI連 西部家畜診療所) ,  中村芳弘 (ちばNOSAI連 西部家畜診療所)
資料名： 家畜診療  (Journal of Livestock Medicine)
号： 674  ページ： 489-494  発行年： 2019年08月01日 
JST資料番号： X0028A  ISSN： 0287-0754  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 管内の1酪農家において,2017年夏ごろから乳脂肪率が低下しているとの相談を受け,給与飼料の聞き取りを実施したところ,配合飼料の給与不足と飼料添加剤の多給がみられた。渡辺式二本立て給餌法を応用した飼料診断法に基づき,乾物摂取量(DMI)を体重の2%の粗飼料と,乳量の1/3の配合飼料で計算して飼料診断を実施し,粗濃比を49:51と改善するとともに飼料添加剤を削減した。その結果,乳脂肪率は3.34%から4.07%に回復し,発情発見率は65%から84.5%に上昇,平均初回授精日数は9日,平均空胎日数は135日短縮した。また,全体として1日の飼料代は2,610円削減となった。農家にもわかりやすい簡易な飼料診断により,その場で改善策を提示することができ,乳脂肪率の改善と繁殖成績の向上につながった。(著者抄録)

シソーラス用語： *乳牛 ,  診断 ,  *乳脂肪 ,  受胎率 ,  飼料添加物 ,  配合飼料 ,  食品特性 ,  繁殖管理 ,  家畜栄養 ,  粗飼料 ,  *飼料分析 ,  *牛乳
準シソーラス用語： 乾物摂取量 ,  飼料成分 ,  乳質 ,  乳成分 ,  発情発見 ,  繁殖成績

分類 (4件)： 牛  (FD02020Y) ,  飼料一般  (FD07010W) ,  原乳の品質と処理  (FJ12022D) ,  繁殖管理  (FD01030C)

引用文献 (13件)：

• NRC乳牛飼養標準-2001年・第7版-,179-207,(株)デーリィ・ジャパン,東京(2001)
• 渡辺高俊:乳牛の健康と飼料計算,12-100,社団法人農山漁村文化協会,東京(1976)
• 渡辺高俊:酪農経営にあわせた二本立て給与法,118-164,(社)農山漁村文化協会,東京(1979)
• 大森昭一朗:高乳量牛の飼料給与そのポイント,12-16,(社)全国乳質改善協会,東京(1994)
• 岡田啓司:乳牛における飼料給与変更時のチェックポイント,家畜診療,606,713-717(2013)

タイトルに関連する用語 (4件)： 飼料 ,  診断 ,  酪農家 ,  乳質