抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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音声の線形予測(LP)は音声のスペクトルを10数個のAR(自己回帰)係数で記述できる音声符号化の基本となる方式であり,F
0推定や音声強調のみならず,近年は音声合成にも適用されている。我々は,LP分析を複素分析と時変分析に拡張した解析信号に対する時変複素音声分析の提案とその音声処理への適用を行っている。すでに,l
2ノルム最適化方式であるMMSE分析や拡大最小2乗法(ELS)などの提案を行っている。一方,l
2ノルム正則化に基づくLP(RLP)分析もB.Kleijnらにより提案されている。これはF
0が高い場合に第1フォルマントが過小推定される推定誤りを減らすために,l
2ノルムにスペクトルの周波数軸上の変動分を表すl
2ノルム正則化項を足し合わせた評価基準を最小化するようにパラメータ推定を行う方式である。また,最近,P.Akluらにより時間正則化LP(Time-Regilarized LP:TRLP)分析が提案されている。これは,隣接フレーム間でのパラメータの変動分のl
2ノルムを正則化項とする方式である。本稿では,TV-CAR分析にRLPを導入した音声分析法を構築し,複素残差を入力とするIRAPTを用いた音声のF
0推定によりその性能評価を行う。(著者抄録)