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J-GLOBAL ID:201902261528088571   整理番号:19A2578112

東日本太平洋岸沖のスナメリ個体群の生息数の減少

Abundance decline in the narrow-ridged finless porpoise population off the Pacific coast of eastern Japan
著者 (6件):
資料名:
巻: 61  号:ページ: 325-332  発行年: 2019年 
JST資料番号: U1642A  ISSN: 1438-390X  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: アメリカ合衆国 (USA)  言語: 英語 (EN)
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スナメリNeophocaena asiaeorientalisは沿岸を生息域とする小型の歯クジラで,人間活動に敏感である。2012年に空中探査調査を実施し,仙台湾から東京湾の間の東日本太平洋岸沖の個体群の生息数及び分布を評価した。著者らは,北緯34°57′と38°21′の間の研究域にわたって,11.6kmの間隔で35の東西方向調査横断線に沿って飛行した。2人の観察者により総計25群を検出した。個体群の平均サイズは1.44頭だった。スナメリ生息数を1491頭(変動係数=32.4%)と推定し,それは2000年に推定された生息数(z検定,p<0.05)よりも低かった。2000~2012年の間の個体群の減少傾向を,利用可能な4つの生息数推定値を用いて検出した(Bootstraping線形回帰,p=0.040)。この減少の原因は2011年の東日本大震災によって引き起こされた津波による沿岸の生息域擾乱と死であるらしい。生息密度は0.221頭/km<sup>2</sup>と低く,これは日本の水域で最も低いレベルであった。さらに,本研究と過去の遺伝学的研究によって再確認された分布ギャップにより,個体群は少なくとも2つの集団に分割されるべきであることを示した。すなわち,北部(仙台湾-福島)と南部である。密度低下を2000年と2012年の間の北部個体群において検出した。地震とは異なり,人間活動はスナメリに影響し続ける可能性がある。将来,これらの小個体群の生存率解析は実施されるべきである。Copyright 2020 Wiley Publishing Japan K.K. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.
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個体群生態学 
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