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J-GLOBAL ID：201902262467674481   整理番号：19A0290118

湛水条件のマメシンクイガ幼虫生存率に及ぼす温度の影響

Effect of flooding temperature on survival of soybean pod borer (Leguminivora glycinivorella) larvae

著者 (1件)： 竹内博昭 (農研機構 中央農業研究セ)
資料名： 北陸病害虫研究会報  (Proceedings of the Association for Plant Protection of Hokuriku)
号： 67  ページ： 5-14  発行年： 2018年12月25日 
JST資料番号： Y0908A  ISSN： 0388-8053  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 湛水温度がマメシンクイガ(Leguminivora glycinivorella)幼虫の生存に及ぼす影響を決定するため,実験室において,繭の幼虫を砂中に水没させ5°Cから25°Cまでの5つの異なる温度で培養した。土壌試料中の幼虫も屋外条件で水没させた。ロジスティックモデルを室内実験で得られたバイナリデータ(生存または死亡)に適用して,温度および湛水期間が幼虫生存率に及ぼす影響を検討した。次いで,積算温度モデルを適用して,モデルの基準温度およびその他のパラメータを推定した。屋外実験から得られたバイナリデータを一般化線形混合モデルに当てはめて,湛水中の積算温度が土壌中の幼虫の生存率に及ぼす影響を明らかにした。室内実験では,湛水幼虫は低温下より高温下で早く死亡した。積算温度モデルに対する基準温度は2.86°Cと推定された。屋外実験においては,積算温度は幼虫の生存率に影響を及ぼした。これらの知見から,積算温度モデルは生存率を推定するために有用であると考えた。温度以外の因子が湛水条件下における幼虫死亡率に影響を及ぼすかどうかを判定するには,さらなる研究が必要である。(翻訳著者抄録)

シソーラス用語： ダイズ ,  害虫 ,  *ヒメハマキガ科 ,  *幼虫 ,  繭 ,  *生存率 ,  転換畑 ,  *湛水 ,  浸漬 ,  水温 ,  温度条件 ,  積算温度 ,  予測技法 ,  確率モデル ,  データ ,  統計的線形モデル ,  害虫防除
準シソーラス用語： *マメシンクイガ ,  ロジスティックモデル ,  バイナリデータ ,  一般化線形混合モデル

分類 (3件)： 豆類  (FC03035U) ,  昆虫・ダニによる植物被害  (FC04072U) ,  物理的防除一般  (FC05041D)

引用文献 (21件)：

• Colinet, H., Sinclair, B. J., Vernon, P. and Renault, D. (2015) Insects in fluctuating thermal environments. Annu. Rev. Entomol. 60: 123-140.
• Dermott, T. and Evans, D. E. (1978) An evaluation of fluidized-bed heating as a means of disinfesting wheat. J. Stored Prod. Res. 14: 1-42.
• Fitzpatrick, S. M. (2007) Survival of submerged larvae of cranberry girdler, Chrysoteuchia topiaria, in the laboratory. Crop Prot. 26: 1810-1816.
• Gu, W. D. and Novak, R. J. (2006) Statistical estimation of degree days of mosquito development under fluctuating temperatures in the field. J. Vector Ecol. 31: 107-112.
• 長谷部亮・関矢信一郎・飯村康二 (1986) 水管理条件が酸化層・還元層の分化発達に及ぼす影響. 土肥誌 57: 544~550.

タイトルに関連する用語 (4件)： 湛水 ,  マメシンクイガ ,  幼虫 ,  生存