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J-GLOBAL ID：201902262863626621   整理番号：19A2485877

IoT/IoH時代に向けた磁気抵抗デバイスの新展開 高感度・高信頼性TMR磁気センサの開発

Development of TMR Magnetic Sensors with High Sensitivity and Reliability

著者 (2件)： 大兼幹彦 (東北大 大学院工学研究科) ,  中野貴文 (産業技術総合研 スピントロニクス研究セ)
資料名： まぐね  (Magnetics Japan)
巻： 14  号： 5  ページ： 260-267  発行年： 2019年10月01日 
JST資料番号： L5842A  ISSN： 1880-7208  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 自動車において電流を監視するため,磁気トンネル接合(MTJ)に基づく磁気センサ素子を開発した。電流監視用の磁気センサはダイナミックレンジを広く,非線形性を非常に小さくすべきである。垂直磁化合成反強磁性参照層を有するCoFeB/MgO/CoFeB MTJを用いることで,±2.5kOeよりも広いダイナミックレンジと0.1%未満の小さい非線形性の両方を達成した。また,Stoner-WohlfarthモデルとSlonczewskiモデルに基づく簡単なモデルを用いて本開発のMTJ型センサの性能を説明するのにも成功しており,このモデルはMTJ型センサを設計する場合の指針となる。ダイナミックレンジが広くて非線形性が小さい本開発のMTJ型センサは,電流監視用の高信頼性センサへの有望な候補であると思われる。(翻訳著者抄録)

シソーラス用語： 電装品 ,  *TMR素子 ,  磁気抵抗効果 ,  *磁気センサ ,  *電流測定 ,  トンネル接合 ,  素子構造 ,  垂直磁化 ,  高感度 ,  信頼性 ,  ダイナミックレンジ ,  非線形性 ,  固体素子モデル ,  コバルト化合物 ,  鉄化合物 ,  ホウ化物 ,  磁性薄膜 ,  垂直磁気異方性 ,  反強磁性 ,  数学モデル
準シソーラス用語： トンネル磁気抵抗効果 ,  高信頼性 ,  反強磁性結合

分類 (2件)： 電流,電圧,電荷の計測法・機器  (AD07020C) ,  磁電デバイス  (NC03100X)

引用文献 (22件)：

• W. H. Butler, X.-G. Zhang, T. C. Schulth,ess, and J. M. MacLaren: Phys. Rev. B, 63, 054416 (2001)
• J. Mathon and A. Umerski: Phys. Rev. B, 63, 220403 (2004)
• S. Yuasa, A. Fukushima, T. Nagahama, K. Ando, and Y. Suzuki: Jpn. J. Appl. Phys., 43 L588 (2004)
• S. Yuasa, T. Nagahama, A. Fukushima, Y. Suzuki, and K. Ando: Nat. Mater., 3, 868 (2004)
• S. S. P. Parkin, C. Kaiser, A. Panchula, P. M. Rice, B. Hughes, M. Samant, and S. Yang: Nat. Mater., 3, 862 (2004)

タイトルに関連する用語 (8件)： IoT ,  磁気抵抗デバイス ,  展開 ,  高感度 ,  高信頼性 ,  TMR ,  磁気センサ ,  開発