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J-GLOBAL ID：201902264390178885   整理番号：19A1691793

クロマツ防潮林の間伐と成長段階に応じた津波減勢効果と樹木破壊割合の変化

THE CHANGES OF TSUNAMI MITIGATION AND BREAKING RATE OF BLACK-PINE COASTAL FOREST AT DIFFERENT GROWTH STAGES UNDER THINNING MANAGEMENT OF TREES

著者 (5件)： 五十嵐善哉 (埼玉大学大学院 理工学研究科) ,  座波健仁 (埼玉大学大学院 理工学研究科) ,  田中規夫 (埼玉大学大学院 理工学研究科 (兼)研究機構レジリエント社会研究センター) ,  佐藤創 (地方独立行政法人北海道立総合研究機構林業試験場 森林環境部) ,  鳥田宏行 (地方独立行政法人北海道立総合研究機構林業試験場道南支場)
資料名： 土木学会論文集 B2(海岸工学)(Web)  (海岸工学論文集(Web))
巻： 74  号： 2  ページ： I_229-I_234(J-STAGE)  発行年： 2018年 
JST資料番号： U0396A  ISSN： 1883-8944  資料種別： 会議録 (C)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 防潮林は,津波に対して流体力低減や浮遊物捕捉などの効果を持つ.その一方で,樹木が破壊され流木化し家屋への被害を増長するリスクも有する.樹木が流木化せずその場にとどまる転倒破壊であれば,津波に対する抗力低減効果と捕捉効果は期待できる.樹木の胸高直径が太ければ破壊されにくくなるが,生育のためには定期的に密度を小さくする必要があり,間伐が行われる.本研究は,樹木破壊を高精度に取り入れたモデルを使用し,北海道のクロマツ間伐条件で生育した防潮林のデータにより,津波減勢効果と樹木破壊状況を評価することを目的とした.樹木破壊の観点では,間伐により樹木を十分に育てて胸高直径,枝下高を大きくした方が良いが,津波減勢の観点では,樹林帯の厚みが大きくなるように,ある程度密度があり,枝下が高くない条件が最もよい.(著者抄録)

シソーラス用語： 北海道 ,  *保安林 ,  *クロマツ ,  *間伐 ,  樹高 ,  抗力係数 ,  *成長段階 ,  渦粘性 ,  乱流モデル ,  植物成長 ,  効果 ,  津波 ,  エネルギー損失 ,  森林 ,  群 ,  破壊 ,  樹木
準シソーラス用語： 渦動粘性 ,  枝下高 ,  樹木成長 ,  樹木破壊 ,  樹林帯 ,  津波減勢効果 ,  *防潮林

著者キーワード (5件)： summed diameter of a tree ,  drag force ,  numerical simulation ,  driftwood ,  tree overturning

分類 (2件)： 森林植物学  (FF02020E) ,  自然災害  (RA02030M)

引用文献 (17件)：

• 1) 首藤伸夫:防潮林の津波に対する効果と限界,第32回海岸工学講演会論文集,pp. 465-469, 1985.
• 2) 原田賢治,今村文彦:防潮林による津波減衰効果の評価と減災のための利用の可能性. 海岸工学論文集, 50: 341-345, 2003.
• 3) 飯村耕介,田中規夫,谷本勝利,田中茂信:海岸樹林による津波減災効果の評価式の構築,海岸工学論文集,第56巻,pp. 366-370, 2009.
• 4) Dengler, L., Preuss, J. Mitigation lessons from the July 17, 1998 Papua New Guinea tsunami. Pure Appl. Geophys. 160, 2001-2031, 2003.
• 5) Danielsen, F., Sorensen, M. K., Olwig, M. F., Selvam, V., Parish, F., Burgess, N. D., Hiraishi, T., Karunagaran, V. M., Rasmussen, M. S., Hansen, L. B., Quarto, A., Suryadiputra, N. The Asian tsunami: a protective role for coastal vegetation. Science 320 (5748), 643, 2005.

タイトルに関連する用語 (9件)： クロマツ ,  防潮林 ,  間伐 ,  成長段階 ,  津波 ,  減勢 ,  樹木 ,  破壊 ,  割合