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J-GLOBAL ID:201902265489220579   整理番号:19A2549619

有機導体のディラック電子系における電子相関効果

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巻: 54  号: 10  ページ: 495-504  発行年: 2019年10月15日 
JST資料番号: F0158B  ISSN: 0454-4544  CODEN: KOTBA2  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 解説  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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・有機導体のディラック電子系において見出された多彩な競合現象や新奇なスピンゆらぎを中心に,ディラック電子系における電子相関効果を以下の項目に沿って解説。
・有機導体(α(BEDT-TTF)2I3)のディラック電子系。
・電荷秩序相における有限質量ディラック電子。
・電子相関効果検証の理想的舞台-NMRによる電子状態の詳細な研究の結果から,従来の電子系には見られないディラック電子系の特異な相関効果を含む強相関物性を例示。
・ディラック電子系における電子相関効果の一般論-無次元相互作用パラメータαが1よりも十分大きな強結合領域においては,電子とホールが1/r型相互作用で対を組み凝集するエキシトン凝集の可能性を指摘。
・α(BEDT-TTF)2I3ディラック電子系の電子相関効果として,異方的速度くりこみによる一様磁化率の抑制,NMRコリンハ則の破綻,バレー間エキシトン揺らぎの発達,バンド幅の抑制,フェリ磁性分極を記述。
・本研究の成果は他のディラック電子系にも応用可能であり,ディラック電子系の電子相関研究が多様な物質を舞台として進展すること期待。
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