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J-GLOBAL ID：201902265561565855   整理番号：19A2005423

植物防御を標的としたアザミウマ忌避剤の開発

著者 (9件)： 安部洋 (理研 バイオリソース研究セ) ,  櫻井民人 (農業・食品産業技術総合研究機構 中央農業研究セ) ,  大矢武志 (神奈川県農技セ) ,  松浦昌平 (広島県総技研) ,  冨高保弘 (農業・食品産業技術総合研究機構 九州沖縄農業研究セ) ,  梅村賢司 (Meiji Seikaファルマ社) ,  腰山雅巳 (日本ゼオン社) ,  津田新哉 (農業・食品産業技術総合研究機構 中央農業研究セ) ,  三冨正明 (Meiji Seikaファルマ社)
資料名： 日本農薬学会誌  (Japanese Journal of Pesticide Science)
巻： 44  号： 2  ページ： 181-185  発行年： 2019年08月20日 
JST資料番号： F1156A  ISSN： 2187-0365  CODEN： NNGIBJ  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： ・本稿では,著者らがこれまでに行ってきた植物防御応答とアザミウマの行動に関する一連の研究について概説するとともに,植物防御応答を活性化させることを利用したアザミウマ忌避剤の開発について紹介し,今後の展望について論述。
・この中で,1)アザミウマに加害された植物における防御反応,2)植物防御とアザミウマ行動,3)アザミウマの忌避剤の開発,の各項目について概説し,ジャスモン酸施用による植物の防御反応を利用してのアザミウマの行動抑制現象を発見し,これに基づいて,ジャスモン酸類似物に注目して同様な機能がないか検討した結果,リンゴの着色促進のための植物成長調整剤として実用化しているn-プロピルジヒドロジャスモン酸が同様な効果があることが判明したことを紹介。
・n-プロピルジヒドロジャスモン酸については,現在,アザミウマ忌避剤として,既に農薬の適用拡大申請を終え,認可待ち中。

シソーラス用語： *アザミウマ類 ,  害虫防除 ,  *忌避剤 ,  応答 ,  植物成長調整剤 ,  登録 ,  *拡大
準シソーラス用語： *アザミウマ ,  昆虫忌避剤 ,  防御応答 ,  農薬登録 ,  *適用拡大

分類 (3件)： 害虫に対する農薬  (FB06020U) ,  昆虫・ダニによる植物被害  (FC04072U) ,  化学的防除  (FC05050X)

物質索引 (1件)： ジヒドロジャスモン酸プロピル

引用文献 (15件)：

• 1) M. P. Parrella: “Thrips Biology and Management,” Plenum, New York, pp. 357-364, 1995.
• 2) A. E. Whitfield, D. E. Ullman and T. L. German: Annu. Rev. Phytopathol. 43, 459-489 (2005).
• 3) H. Abe, J. Ohnishi, M. Narusaka, S. Seo, Y. Narusaka, S. Tsuda and M. Koybayashi: Plant Cell Physiol. 49, 68-80 (2008a).
• 4) H. Abe, J. Ohnishi, M. Narusaka, S. Seo, Y. Narusaka, S. Tsuda and M. Koybayashi: Plant Signal. Behav. 3, 446-447 (2008b).
• 5) H. Abe, Y. Narusaka, I. Sasaki, K. Hatakeyama, M. Narusaka, K. Fukami-Kobayashi, S. Matsumoto and M. Kobayashi: DNA Res. 18, 277-289 (2011a).

タイトルに関連する用語 (6件)： 植物 ,  防御 ,  標的 ,  アザミウマ ,  忌避剤 ,  開発