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J-GLOBAL ID：201902266056058886   整理番号：19A2265318

VR環境における到達把持運動の運動学的解析

著者 (2件)： 松村朋花 (静岡大 情報) ,  板口典弘 (静岡大 情報)
資料名： 電子情報通信学会技術研究報告  (IEICE Technical Report (Institute of Electronics, Information and Communication Engineers))
巻： 119  号： 167(HIP2019 34-46)  ページ： 63-67  発行年： 2019年08月13日 
JST資料番号： S0532B  ISSN： 0913-5685  資料種別： 会議録 (C)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 実験では,ターゲット物体を掴む課題において,現実世界での通常把持条件(PE_hand条件)と2種類の仮想環境条件を比較した。その結果,PE_hand条件と比較して,仮想空間内における到達把持運動は共通して,運動時間が延長すること,指の最大開き幅が大きくなること,および到達運動成分と把持成分の協調が失われることが明らかとなった。また,実際の手指の3次元位置を反映させた手のCGを仮想的に呈示する条件(VE_hand条件)の指の最大開き幅は,親指と人差し指の指先位置に対応した2つの球体を仮想的に提示する条件(VE_point条件)よりも大きかった。一方で,到達運動と把持運動の協調性はVE_point条件でより失われていた。これらの結果は,少なくとも十分な学習がない状態では,現実空間と同程度の巧みな到達把持制御は仮想空間ではなされないこと,さらに効果器そのものの操作性や熟練度に関係なく,その視覚フィードバックが到達把持の運動制御に強く影響することを示唆した。(著者抄録)

シソーラス用語： *バーチャルリアリティ ,  心理学 ,  仮想空間 ,  環境 ,  コンピュータグラフィックス ,  *バイオフィードバック ,  手指 ,  *動作分析 ,  実験
準シソーラス用語： CG ,  *VR ,  *運動解析 ,  仮想環境 ,  *視覚フィードバック ,  実験心理学 ,  心理実験

分類 (2件)： ロボットの運動・制御  (IC04012J) ,  システム・制御理論一般  (IA02010H)

引用文献 (11件)：

• Jeannerod, M., Michel, F., & Prablanc, C. The control of hand movements in a case of hemianaesthesia following a parietal lesion. Brain, vol.107, no.3, pp.899-920, 1984.
• Jeannerod, M. The timing of natural prehension movements. Journal of Motor Behavior, vol.16, no.3, pp.235-254, 1984.
• Wing, A. M., Turton, A., & Fraser, C. Grasp size and accuracy of approach in reaching. Journal of Motor Behavior, vol.18, no.3, pp.245-260, 1986.
• Itaguchi, Y., & Fukuzawa, K. Hand-use and tool-use in grasping control. Experimental Brain Research, vol.232, no.11, pp.3613-3622, 2014.
• Wallace, S. A., & Weeks, D. L. Temporal constraints in the control of prehensile movement. Journal of Motor Behavior, vol.20, no.2, pp.81-105, 1988.

タイトルに関連する用語 (4件)： VR ,  環境 ,  把持 ,  運動