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J-GLOBAL ID:201902266439127835   整理番号:19A0390938

出雲北山山地における植生条件の違いと土砂移動量の関係

Relationship between the vegetation condition and sediment movement in five stands in “Izumo-Kitayama” mountainous district.
著者 (3件):
資料名:
巻: 27  号:ページ: 1-8  発行年: 2018年08月31日 
JST資料番号: L2858A  ISSN: 1342-9493  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
抄録/ポイント:
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2013年7月から2014年9月にニホンジカの生息する島根県出雲市の出雲北山山地内で,調査地1):松くい虫被害直後林分,調査地2):松くい虫被害から10年以上経過した林分,調査地3):落葉広葉樹林,調査地4):伐採跡地で植生の極めて乏しい区域,調査地5):林床植生のみ生育する伐採跡地の5地区で植生調査,土砂移動量および林床合計被覆率の調査を行った。土砂移動の量は4)>>5)>1)>3)>2)であり,1)はマツ枯死木の下層に生育するクロキの低い樹冠と80%前後の高い林床合計被覆率,2)は全調査地のうち最も低い樹冠高分布と90%以上の高い林床合計被覆率,3)はアベマキの落葉による90%以上の厚い林床合計被覆,5)は伐採後に回復した林床植生による90%以上の高い林床合計被覆率がそれぞれ土砂移動を抑制していた。4)は植生が極めて乏しく多量に土砂が移動した。2)と3)は最も土砂移動量が少なく,出雲北山山地での森林再生の目標となる林分であった。5)は土砂移動を抑制していたが,今後ニホンジカの生息数が増加すれば採食によって林床植生が衰退し,4)のように多量の土砂が移動する可能性がある。4)や5)のような伐採跡地では,樹冠形成や落葉を供給できる木本植物の再生が必要と考えられた。(著者抄録)
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分類 (3件):
分類
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植物生態学  ,  森林生物学一般  ,  有害動物による植物被害一般 
引用文献 (12件):
  • 海虎・石川芳治・白木克繁・若原妙子・畢力格図・内山佳美(2012)ブナ林における林床合計被覆率の変化が地表流流出率に与える影響.日林誌94(4): 167-174.
  • 岩崎厚(1972)マツノザイセンチュウ伝播者としてのマツノマダラカミキリの役割.日林誌54(6): 177-183.
  • 出雲市(2014)出雲市松くい虫対策・森林再生等基本方針
  • 金森弘樹・澤田誠吾・竹下幸広・片桐成夫(2013)島根半島におけるニホンジカの生息実態調査(VIII)-第II期(2007-2011年度)の「特定鳥獣保護管理計画」のモニタリング-.島根県中山間地域研究センター研究報告9: 43-58.
  • 三浦覚(2000)表層土壌における雨滴侵食保護の視点からみた林床被覆の定義とこれに基づく林床被覆率の実態評価.日林誌82(2): 132-140.
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タイトルに関連する用語 (4件):
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