抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本研究では,ペクチンを添加した液体培地でシイタケを震盪培養し,菌体外に分泌される糖質分解酵素活性の経時変化について検討した。また,静置培養と震盪培養の酵素活性に及ぼす影響を比較した。供試菌として,シイタケ北研600号を使用した。菌をペクチン無添加(C),0.1%(P0.1)または1.0%ペクチン添加(P1.0)ジャガイモ・デキストロース液体培地に接種し,20°C,暗所下で震盪しながら60日間培養した。10日毎にサンプリングし,タンパク質の定量,アビセラーゼ,カルボキシメチルセルラーゼ,β-グルコシダーゼ,セロビオースデヒドロゲナーゼ(CDH),及びペクチナーゼの比活性をそれぞれ常法により測定した。実験の結果,CDH比活性は,C,P0.1,及びP1.0の全てにおいて60日間の培養中,静置培養よりも震盪培養の方が高い値を示し,CとP0.1に比べてP1.0において,やや高い値となった。従って,CDHについては,震盪培養とペクチン添加により,その比活性が高まる効果が示唆された。(著者抄録)