抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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国際標準化機構(ISO)と国際電気標準会議(IEC)によるナノテクノロジーの標準化について述べる。ISO/TC229は,2006年に三つの作業グループ(WG),すなわち用語と命名法」,「計測と特性評価」,「健康・安全・環境」で確立された。現在,技術委員会(TC)は,「材料規格」と「製品と応用」標準化に関する二つのWGを含む五つWGから成る。IEC/TC113は2008年に確立された。TCは八つのWGから成る。WG1(用語と命名法)とWG2(計測と特性評価)は,ISO/TC229とIEC/TC113とのジョイントWGである。ジョイントWGは六つの優先領域(「ナノカーボン材料」,「工業用ナノ粒子」,「ナノコーティング」,「複合体とポーラス構造」,「基礎物性」,「標準物質」)に関する18のドキュメントを発行し,現在は九つのプロジェクトを実施中である。ナノ粒子径と分布の測定のための標準を開発するために,ナノテクノロギービジネス推進協議会においてWGが確立された。ラウンドロビン試験の結果を,ドキュメント「ISO/DIS 1949ナノテクノロジー-走査電子顕微鏡による粒径および形状分布の測定」で示す。さらに,日本(NBCIとAIST)は,ナノ材料特性評価への階層化アプローチに関する研究グループを主導している。今後は,ISO/TC229-IEC/TC113ジョイントWG2は,ナノ製品分布に使用するために種々のナノ材料と一般的ナノ粒子の計測と特性評価に関連するドキュメントを開発する予定である。(翻訳著者抄録)