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J-GLOBAL ID：201902268656901693   整理番号：19A2687805

既設鋼構造物の高力ボルト1面摩擦接合による当て板補修・補強に関する基礎的研究

著者 (2件)： 山口隆司 (大阪市大 大学院工学研究科) ,  小笠原照夫 (川田工業)
資料名： 高速道路と自動車  (Expressways and Automobiles)
巻： 62  号： 11  ページ： 47-51  発行年： 2019年11月01日 
JST資料番号： F0048A  ISSN： 0287-2587  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： ・鋼橋の修繕・改築では標題の補修・補強を伴うことが多いが,荷重作用状態での削孔によるボルト孔周辺の応力集中,ボルト軸力による板厚方向応力の増,拡大孔の場合の断面欠損による耐力低下等の問題がある。そこで供試体を使った引張り試験と試験再現のFEM解析を実施。
・トルシアボルトには頭部座金が無いため挿入の向きも評価対象とし,ボルト軸力(設計軸力の1.1,1.2倍),初期応力(140MPa),拡大孔(24.5を26.5mmに)の影響を考察。
・ボルトの向きで孔壁の降伏荷重が変化すること,ボルト軸力による差異は無いこと,初期応力で純断面の塑性化が進行し降伏荷重が低下すること等が判明。
・FEM解析では,摩擦接合で完全な合成断面にはならず,当て板の荷重分担率は断面積率より低くなること等が判明。

シソーラス用語： 鋼橋 ,  ボルト継手 ,  接合 ,  高力ボルト ,  数値解析 ,  *引張試験 ,  補強
準シソーラス用語： FEM解析 ,  Torshearボルト ,  *高力ボルト摩擦接合 ,  *当て板補強

分類 (3件)： 橋梁の破壊,保守,その他  (RC06080X) ,  接合部  (HD03080V) ,  ファスナ類,締付,し緩,継手  (QB01090V)

引用文献 (3件)：

• 日本建築学会:『鋼構造接合部設計指針』,p.282,2002.4。
• 土木学会:2016年制定『鋼・合成構造標準示方書』総則編・構造計画編・設計編,p.34,2016.7。
• 永田和寿,小川和花,小川麻美,藤本高志,山口隆司:「高力ボルト鋼板当て板補修部の荷重伝達機構に関する検討」,『構造工学論文集』,Vol.64A,pp.468-478,2018.3。

タイトルに関連する用語 (6件)： 鋼構造物 ,  高力ボルト ,  摩擦接合 ,  当て板 ,  補修・補強 ,  基礎的研究