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J-GLOBAL ID：201902269408873147   整理番号：19A2428791

ニホンウナギの成育場環境の保全と回復:石倉カゴの課題について

Conservation and restoration of growth habitat of Japanese eel, Anguilla japonica: does “Ishikura-kago” contribute population restoration?

著者 (2件)： 海部健三 (中央大学法学部) ,  脇谷量子郎 (中央大学研究開発機構)
資料名： 応用生態工学  (Ecology and Civil Engineering)
巻： 22  号： 1  ページ： 109-115(J-STAGE)  発行年： 2019年 
JST資料番号： L3837A  ISSN： 1344-3755  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： ・2013年,環境省は第4次レッドリストにおいて,ニホンウナギを絶滅危惧種に指定。
・ニホンウナギの保全と持続的利用の実現のため,生育場である河川や沿岸域などの環境を保全・回復する必要。
・伝統的な漁法から考えられた「石倉カゴ」といわれる生息環境改善方法の効果を検討。
・現在までの「石倉カゴ」設置の取組を調査したところ,ニホンウナギの個体数が改善したとの報告はなく,科学的根拠が不足の実態。
・更に設置コストとメンテナンスコストがかかるため,生息環境改善には本来の河川環境改善が得策。

シソーラス用語： 絶滅危惧種 ,  環境保全 ,  *生息場所 ,  *生息環境 ,  河川環境 ,  自然保護 ,  *ニホンウナギ ,  生物
準シソーラス用語： *ウナギ ,  *石倉カゴ

分類 (2件)： 魚類  (FH02020K) ,  自然保護  (SB06000L)

引用文献 (28件)：

• Aoyama J., Shinoda A., Sasai S., Miller M. J. & Tsukamoto K. (2005) First observations of the burrows of <i>Anguilla japonica</i>. Journal of Fish Biology 67: 1534-1543.
• Buysse, D., Mouton, A.M., Stevens, M., Van den Neucker, T. & Coeck, J. (2014) Mortality of European eel after downstream migration through two types of pumping stations. Fisheries Management and Ecology 21: 13-21.
• Chen J.-Z., Huang S. L. & Han Y. U. (2014) Impact of long-term habitat loss on the Japanese eel <i>Anguilla japonica</i>. Estuarine, Coastal and Shelf Science 151: 361-369.
• 原田真実・久米学・望岡典隆・田村勇司・神崎東子・橋口峻也・笠井亮秀・山下洋 (2017) 大分県国東半島・宇佐地域の伊呂波川と桂川に設置したウナギ石倉かごにより採集されたニホンウナギと水生動物群集.日本水産学会誌 84: 45-53.
• Itakura H., Kaino T., Miyake Y., Kitagawa T. & Kimura S. (2015b) Feeding, condition, and abundance of Japanese eels from natural and revetment habitats in the Tone River, Japan. Environmental Biology of Fishes 98: 1871-1888.

タイトルに関連する用語 (5件)： ニホンウナギ ,  成育 ,  環境 ,  保全 ,  回復