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J-GLOBAL ID：201902270018451696   整理番号：19A1900608

化学者のための哲学-哲学は化学を挑発する 第21回 分子「構造」について

著者 (1件)： 落合洋文 (名古屋文理大 基礎教セ)
資料名： 化学  (Chemistry)
巻： 74  号： 9  ページ： 42-43  発行年： 2019年09月01日 
JST資料番号： F0095A  ISSN： 0451-1964  CODEN： KAKYAU  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： ・通常,私達が分子構造と呼んでいるものは,様々な物質が示す分子の構造的な特性を感覚的に把握するための一つのモデル。
・分子構造は経験的あるいは感覚的に知られた事実ではなく,人間の理性の産物。
・筒型や籠型の分子が知られているが,それが本当に筒や籠のような空隙をもつかどうか,想像することはできるが,本当に知ることは不可能。
・分子は,感覚的な直観の対象ではなく,知性的な直観の対象であり,理論的に考えて概念を構成し,その概念によって理解するもの。
・視点の違いによって分子は異なる顔を見せるので,それに応じて様々なモデルが必要。
・分子構造は,様々な物質が化学反応などでみせる構造的な特性を私達が分子の構造と理解し,それを触知可能なものとの類推で視覚化したもの。

シソーラス用語： *分子構造 ,  モデリング ,  概念 ,  化学反応 ,  可視化 ,  知覚 ,  モデル
準シソーラス用語： 概念形成 ,  構造モデル ,  視覚化 ,  知覚利用性

分類 (1件)： 化学一般その他  (CA01060X)

タイトルに関連する用語 (4件)： 化学者 ,  哲学 ,  化学 ,  分子