抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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新型宇宙ステーション補給機“HTV-X”は,国際宇宙ステーシヨン(International Space Station:ISS)への物資補給を行うとともに,将来の宇宙活動に対する波及性の高い技術を獲得するための技術実証プラットフォームとして活用することを目的として開発が進められている。7機の飛行実績を持つ宇宙ステーション補給機(H-II Transfer Vehicle:HTV)の開発・運用実績を踏まえて,輸送効率を更に向上させることで国際協力ミッションであるISS運用に寄与する。また,物資補給後の軌道上飛行期間を活用し,技術実証プラットフォームとして利用し,将来宇宙活動の発展に寄与することをもう一つの開発目的としている。三菱電機では,“ISSへの物資輸送機”と“技術実証プラットフォームとしての大型衛星”の二つの開発目的を実現するために,宇宙輸送機・大型衛星の開発実績・技術を最大限に活用してHTV-Xの開発に取り組んでいる。現行HTVからの技術的改良を実現すべく,当社の静止・周回衛星技術を積極的に融合させ,確実かつ効率的な開発を進めている。HTV-X開発を踏まえた将来への取組みとして,ポストISSの国際動向を踏まえてHTV-Xの技術実証プラットフォームを活用したドッキング実証等の将来技術獲得にも積極的に取り組む方針である。さらには,将来的な月拠点有人活動を支える物資輸送機としての発展も視野に入れてHTV-Xサービスモジュールの開発で得られた技術を活用していく。(著者抄録)