抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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糸魚川-静岡構造線(ISTL)断層帯は,中央日本の小谷村から早川町まで約158kmに亘り伸びている。断層帯の北部(小谷から安曇野市明科まで)は,M7以上の大地震に見舞われる可能性を持っている。長野県北部地震と呼ばれるM6.7地震は,この部分の北部付近で2014年に発生した。ほとんどの地震時地表地震断層は,事前に同定された活断層変位地形に沿って出現した。しかしながら,他は,以前の研究によって活断層変位地形が明らかにされていない場所に出現した。ISTL断層帯の北部における活断層分布を理解するために,断層関連地形の詳細なマッピングを続ける必要がある。本研究では,日本の国土地理院が発行している空中LiDARデータからの高解像度数値標高モデルを用いた変動地形学的解析により判明した,長野県大町市街地をNNW方向に走る約1km長さの推定活断層トレースについて報告する。このトレースに対する著者らの証拠は,1)詳細な標高等高線によって同定された鹿島川の扇状地における傾斜方向異常,2)地形プロファイルによって示された東側隆起垂直変位,および,3)断層トレース近くの旧流路の曲がりである。排水システムの分布異常と不規則な用水路網は,おそらくこのトレースの存在が反映されている。このトレースは,都市の地理学と歴史に関する以前の研究から,農具川から現在の大町市市街の地域まで引かれた用水路建設時代の前に出現したと思われる。(翻訳著者抄録)