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J-GLOBAL ID：201902273103612991   整理番号：19A1328765

群馬県におけるツキノワグマ捕獲個体の分析-2010年以降に発生した大量出没による個体群動向に関する検討-

Changing in age structure and diet of Asiatic black bear (Ursus thibetanus) in Gunma Prefecture-comparison of nuisance killed bears after massive haunt-

著者 (1件)： 姉崎智子 (群馬県自然史博物館)
資料名： Bulletin of the Gunma Museum of Natural History  (Bulletin of the Gunma Museum of Natural History)
号： 23  ページ： 77-82  発行年： 2019年03月31日 
JST資料番号： L6184A  ISSN： 1342-4092  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 群馬県では,これまでに2006年,2010年,2012年,2014年,2016年にツキノワグマ(Ursus thibetanus,以下クマとする)の大量出没が発生した.本稿では,2010年以降隔年で大量出没し捕獲されたクマについて,年齢構成と食性の視点から個体群の動向を検討した.その結果,2012年の捕獲によって,オスの平均年齢が有意に若齢化し,9歳以上の個体の捕獲が減少したことが明らかとなった.また,食性では食餌メニューの数が増加し,シカ,イネ,キャベツ(農作物)等がメニューに加わったことが明らかとなった.堅果類の豊凶の影響で,森林内における餌資源が不足したときに,人里近くの低標高地や農耕地,市街地等に隔年で大量出没することにより,人間が暮らす環境にある餌資源へのアプローチ頻度が高くなり,クマの食餌メニューが多様化しつつあることを示唆していると推測された.(著者抄録)

シソーラス用語： *クマ科 ,  *個体群 ,  群馬県 ,  捕獲 ,  構成 ,  年齢 ,  食性 ,  食事 ,  頻度 ,  *動物行動 ,  食行動 ,  農作物
準シソーラス用語： Ursus thibetanus ,  ツキノワグマ ,  出現頻度 ,  地域個体群 ,  年齢構成

分類 (1件)： 個体群生態学  (EE03030S)

引用文献 (18件)：

• 姉崎智子(2014)群馬県において捕獲されたツキノワグマの性別と年齢-大量出没年と平常年の比較-.群馬県立自然史博物館研究報告 18:197-201.
• 福井県自然保護センター(2018)平成30年ブナ科樹木堅果の着果状況. http://www.pref.fukui.lg.jp/doc/shizen/tixyouzixyuu/tukinowaguma2_d/fil/H30dongri.pdf(最新閲覧 2018/9/20)
• 片平篤行(2015)8年間の堅果類豊凶調査から把握したツキノワグマの出没との関係-群馬県. https://www.pref.gunma.jp/contents/000336285.pdf(最新閲覧 2018/10/10)
• Kimball, B.A., E.C. Turnblom, D.L. Nolte, D.L. Griffin, and R.M. Engeman (1998) Effects of thinning and nitrogen fertilization on sugars and terpenes in douglas-fir vascular tissue samples: Implications for black bear foraging. Forest Science 44(4):599-602.
• Klevezal, G.A., Kleinenberg,S.E. (1969) Age determination of mammals from annual layers in teeth and bones. Israel Program for Scientific Translations Ltd. Israel.pp. 128.

タイトルに関連する用語 (7件)： 群馬 ,  ツキノワグマ ,  捕獲 ,  個体 ,  分析 ,  個体群 ,  動向