抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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産業インフラとして急激な膨張を続けた石油化学や石油精製のプラントには,40年を過ぎて稼働しているものが多くある。プラントは圧縮機やポンプ等の動装置,塔,槽,熱交換器等の静装置,それらを接続する配管類から成っている。また多種のプロセスを有機的に繋げて連続化しており,一部の故障や事故はプラント群に影響を与え,生産機会の損失は他業種に比較して甚大である。可燃性,毒性,腐食性流体等の物質は苛酷な条件下で取り扱われることが多く,設備の劣化に与える影響が大きい。さらに外面腐食もある。火災,漏洩事故が発生すれば,その周辺地域への影響も著しく,安全安定操業は企業存続の基盤である。しかしながら保安事故はたびたび発生しており,事故は大型化,かつ複雑化している。社会的にも事故災害を防止するマネージメントシステムが要求されている。事故統計から規模の大きい事業所の配管管理は十分でなく,対策も未完で事故発生のリスク面から解決すべき喫緊の課題である。本稿では配管の劣化管理の業務フローとリスク低減に有効な外面腐食検査の優先度設定,それに適用できる外面腐食速度を計算する方法について述べる。(著者抄録)