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J-GLOBAL ID:201902273924711268   整理番号:19A2030150

糖尿病性認知機能障害に対する河内晩柑果皮由来成分の防御作用および作用機序の解明

著者 (1件):
資料名:
巻: 34  ページ: 210-215  発行年: 2019年08月 
JST資料番号: L0547A  ISSN: 2188-0662  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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これまでに,愛媛県特産柑橘の一つである「河内晩柑」果皮乾燥粉末が,2型糖尿病モデルであるdb/dbマウスの脳内で起こる炎症反応や,神経細胞に存在するタウタンパク質の過剰なリン酸化を抑制することを明らかにしてきた(平成27年度学術研究助成)。本研究においてもdb/dbマウスを用い,河内晩柑果皮含有成分であるheptamethoxyflavone(HMF),naringin(NGI),auraptene(AUR)の長期経口投与を11週齢から22週齢まで行い,その後に血中成分の分析および組織学的手法を用いて脳の解析を行った。血中成分の分析において,対照であるm/mマウスに対し,db/dbマウスは4倍以上高い血糖値,また2倍以上高い遊離脂肪酸濃度を示したが,NGIとAURの投与により特に遊離脂肪酸量を有意に減少させる作用が明らかになった。脳海馬におけるタウタンパク質の過剰なリン酸化も,db/dbマウスで高かったものの,NGIとAURの投与により抑制される傾向にあった。この過剰なリン酸化は神経細胞に大きなダメージを与えることから,糖尿病性認知症やアルツハイマー病の悪化に深い繋がりがあると考えられているが,河内晩柑果皮含有成分の投与により,タウタンパク質のリン酸化が抑制される可能性が示唆されたことから,糖尿病性認知症のみならず炎症などが深く関連する神経変性疾患に対しても効果を示すことが期待される。(著者抄録)
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分類 (2件):
分類
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果実とその加工品  ,  食品の化学・栄養価 
引用文献 (4件):
  • Okuyama, S., Yamamoto, K., Mori, H., Sawamoto, A., Amakura, Y., Yoshimura, M., Tamanaha, A., Ohkubo, Y., Sugawara, K., Sudo, M., Nakajima, M., Furukawa, Y. : Neuroprotective effect of Citrus kawachiensis (Kawachi Bankan) peels, a rich source of naringin, against global cerebral ischemia/reperfusion injury in mice, Biosci Biotechnol Biochem, 82, 1216-1224, 2018.
  • Okuyama, S., Morita, M., Miyoshi, K., Nishigawa, Y., Kaji, M., Sawamoto, A., Terugo, T., Toyoda, N., Makihata, N., Amakura, Y., Yoshimura, M., Nakajima, M., Furukawa, Y.: 3, 5, 6, 7, 8, 3', 4'-Heptamethoxyflavone, a citrus flavonoid, on protection against memory impairment and neuronal cell death in a global cerebral ischemia mouse model, Neurochem Int, 70, 30~38, 2014.
  • Okuyama, S., Morita, M., Kaji, M., Amakura, Y., Yoshimura, M., Shimamoto, K., Ookido, Y., Nakajima, M., Furukawa, Y. :Auraptene Acts as an Anti-Inflammatory Agent in the Mouse Brain, Molecules, 20, 20230~20239, 2015.
  • Okuyama, S., Shinoka, W., Nakamura, K., Kotani, M., Sawamoto, A., Sugawara, K., Sudo, M., Nakajima, M., Furukawa, Y.: Suppressive effects of the peel of Citrus kawachiensis (Kawachi Bankan) on astroglial activation, tau phosphorylation, and inhibition of neurogenesis in the hippocampus of type 2 diabetic db/db mice, Biosci Biotechnol Biochem, 82, 1384~1395, 2018.

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