抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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近年,森友関係の文書の破棄や改ざんが行われ,その要因として文書管理の問題があるといわれている.各省庁は責任を明確化にするため,一般に経緯・検証できるような文書を作成し保存する.しかし,今回は各省庁の判断による保存期間を一年未満に設定することで証拠を開示しない理由にした疑いがある.この保存期間であれば,内閣府に協議せずに破棄することができるためである.本研究では文書を保存し,文書作成の履歴のみならず,関係者とその権限を後のために改ざん不能の証拠となりうる形で管理するシステムを提案する.文書の履歴を残すことで変更した過程が明らかとなり,文書の改ざんを困難にする.またこれらの文書に紐付けしたIDを保管する.IDであれば関係者だけでなく不特定の第三者に公開することができ,特定の第三者機関を必要とせずに保管できる.IDを用いて削除された文書を特定することで,文書の関係者を特定するとともに責任追及を可能とする.結果として,文書の破棄・改ざんを防ぐことができる.以上のシステムをGitとブロックチェーンを用いることで,不正のしにくいシステムを構築できる.(著者抄録)