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J-GLOBAL ID：201902276903326891   整理番号：19A2073293

スギ造林地におけるニホンツキノワグマによる剥皮害の発生要因の検討

Investigation of factors affecting bark-stripping by Japanese black bears (Ursus thibetanus japonicus Schlegel) in Sugi (Cryptomeria japonica (Thunb. ex L.f.) D. Don) plantation

著者 (3件)： 大島潤一 (宇都宮大 農) ,  山下聖加 (宇都宮大 農) ,  飯塚和也 (宇都宮大 農)
資料名： 日本緑化工学会誌  (Journal of the Japanese Society of Revegetation Technology)
巻： 45  号： 1  ページ： 109-114  発行年： 2019年08月31日 
JST資料番号： Z0839A  ISSN： 0916-7439  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 本研究では,宇都宮大学船生演習林内のスギ造林地を対象に,ツキノワグマによる剥皮害を受けた林分の林相,林分構造および立地環境を調査し,剥皮害の発生要因について検討した。被害林分は,胸高直径,樹冠長,立木材積が大きく,枝下高比および形状比が低かった。また,被害林分は,低木層および第二低木層の種数が少なく,低木層および第二低木層の植被率が低かった。さらに,被害林分は,国道からの距離が遠く,尾根からの距離が短い場所に位置していた。重回帰分析により,剥皮率に対する影響する因子として,樹冠長,相対幹距比,傾斜および尾根からの距離が抽出された。(著者抄録)

シソーラス用語： *針葉樹林 ,  クマ科 ,  *剥皮 ,  鳥獣害 ,  因子 ,  生物相 ,  植生 ,  環境 ,  樹冠 ,  樹高 ,  灌木
準シソーラス用語： *スギ林 ,  ニホンツキノワグマ ,  獣被害 ,  発生要因 ,  林相 ,  林分構造 ,  立地環境 ,  枝下高 ,  低木

分類 (2件)： 森林植物学  (FF02020E) ,  自然保護  (SB06000L)

引用文献 (22件)：

• 1) Braun-Blanquet, J. (1964) Pflanzensoziologie Grundzuge der Vegetation- skunde, 3rd ed. Springer-Verlag, 865pp.
• 2) 福田夏子・下村彰男・斎藤 馨 (2009) クマ剥ぎの発生実態と発生要因及び防除策に関する既往文献調査. 環境情報科学論文集, 23: 137-142.
• 3) 羽澄俊裕 (2003) 林業の未来とツキノワグマの被害. 森林科学, 39: 4-12.
• 4) 今木洋大・小金澤正昭・小池伸介 (2013) 米国ワシントン州におけるクマによる樹皮剥ぎ被害対策と日本における応用の可能性. 日本森林学会誌, 95(5): 280-290.
• 5) 片平篤行 (2014) 動画撮影した親子グマによる人工林剥被被害の分析. 群馬県林業試験場研究報告, 18: 1-9.

タイトルに関連する用語 (5件)： スギ ,  造林地 ,  ニホンツキノワグマ ,  剥皮 ,  発生要因