抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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・これまで実施されてきた軍艦島の構造物群の劣化状況の把握と今後の保全のための調査・研究結果のうち,RC構造物の劣化に関わるコンクリート中性化と塩化物イオン量の状況を報告。
・日本建築学会調査の概要と,軍艦島に現存する主な構造物の概要(最古は1916年建造の30号,最新は1970年建造の71号)を表で紹介。
・コンクリート劣化状況把握のための基本的調査として島内複数の建物でコア採取,中性化深さ,中性化速度係数を測定,棟番号,屋内外,仕上げの種類(打放し,モルタル,タイル仕上げ)ごとにグラフで結果表示,中性化進行という観点からは,コンクリート劣化進行は比較的遅いと述べ理由を考察。
・塩化物イオン量に関する調査結果については,先ず軍艦島の風況(冬期・夏期),69号棟(端島病院)横における飛来塩分量を示し,沖縄辺野喜のそれと比較,同等かそれ以上に多く厳しい塩害環境を確認。
・次に,コンクリート中の塩化物イオン量の調査結果は,16号棟,65号棟,3号棟から採取のコンクリートコアを15mm間隔でスライス,JIS A 1154により全塩化物イオン量,可溶性塩化物イオン量(50°C温水抽出),pHを測定,部位ごとの結果をグラフで示し,理由を考察。