抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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船舶振動を評価/予測することは船舶設計者にとって重要な問題である。全船有限要素解析は実際に広く採用されているが,船舶振動の正確な予測は依然として困難であると認識されている。船舶振動に対する効率的な予測方法を構築するために,本論文では,最初に,様々な船舶から搭載測定データを収集することによって,就航中の船舶の上部構造の振動について調査する。その測定から二乗平均平方根(RMS)値を計算し,それらを二つのISO規格,すなわちISO6954(2000)とISO20283-5(2016)と比較する。ISO規格に対するRMS値の超過確率は,エリア区分と船種に大きく依存することが分かった。次に,高いRMS値を表す代表的な測定点に焦点を合わせて,FFTにより一連のスペクトル解析を行った。この解析を通して,高いRMS値が得られる決定因子を同定した。最後に,搭載測定データを利用して,逆伝搬型ニューラルネットワーク技術に基づくRMS値の予測法を提案する。入力層にはエリア区分,船種,主要目,エンジン情報を用いる。その結果,測定したRMS値と比較することにより,本予測法の有効性を確認した。(翻訳著者抄録)