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J-GLOBAL ID：201902282782205226   整理番号：19A0602936

生演奏場面における演奏者と観客の相互フィードバック~個々の振る舞いがもたらす集合的影響に着目して~

著者 (2件)： 馬部未奈実 (立命館大 文) ,  岡本雅史 (立命館大 文)
資料名： 電子情報通信学会技術研究報告  (IEICE Technical Report (Institute of Electronics, Information and Communication Engineers))
巻： 118  号： 437(HCS2018 47-66)  ページ： 13-18  発行年： 2019年01月25日 
JST資料番号： S0532B  ISSN： 0913-5685  資料種別： 会議録 (C)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 音楽の生演奏場面の演奏者と聴取者のコミュニケーション的側面について,従来研究では相互フィードバックモデルを元に,演奏者と聴取者が音楽や状況・文脈と相互関係を取り結ぶことを示唆しているがその実態は明らかでない。そこで本研究では,実際のジャズバーでのライブ演奏場面における演奏者と観客の微細な振る舞いを映像収録し,それをマルチモーダル分析することで,両者の相互フィードバックがどのように実現されているかを観察した。その結果,楽曲構造に基づいた個々の観客による関与配分の変化に加えて,儀礼的拍手による副次的行為の周期化,観客による演奏の展開予測,観客間でのフィードバックの共有が行われること,観客行為は演奏者へのフィードバックのみならず,それを支える観客内部指向的な調整の働きもあること,「演奏者」・「観客」の特別な参与構造を形成する,相対する集団への指向性が常に変化することが示唆された。(著者抄録)

シソーラス用語： 行為 ,  *人間 ,  *顧客 ,  *バイオフィードバック ,  相関 ,  個人 ,  挙動 ,  評価 ,  *ヒューマンインタフェイス ,  人間関係 ,  分析 ,  *音楽 ,  予測 ,  集中化 ,  指向性 ,  ヒューマンパフォーマンス
準シソーラス用語： ジャズ ,  マルチモーダル分析 ,  影響評価 ,  演奏 ,  *演奏者 ,  観客 ,  相互関係 ,  即興演奏

分類 (1件)： 人間機械系  (IB03000G)

引用文献 (14件)：

• 末岡智子, 大串健吾, 田口友康, “ピアノ演奏の聴取印象と演奏の物理的特徴の関連性,” 日本音響学会誌, vol.52, no.5, pp.333-340, 1995.
• クロード・E・シャノン, ワレン・ウィーバー, 通信の数学的理論, 植松友彦 (訳), 筑摩書房, 東京, 2009.
• 河瀬諭, “音楽のコミュニケーションに関する諸研究,” 大阪大学大学院人間研究科紀要, vol.35, pp.293-311, 2009.
• L. B. Meyer, Emotion and Meaning in Music, Chicago University Press, Chicago, 1956.
• ドロシィ・ミール, レイモンド・マクドナルド, デーヴィッド・J・ハーグリーヴズ, 音楽的コミュニケーション : 心理・教育・文化・脳と臨床からのアプローチ, 星野悦子 (訳), 誠信書房, 東京, 2012.

タイトルに関連する用語 (6件)： 演奏 ,  場面 ,  演奏者 ,  観客 ,  フィードバック ,  着目