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J-GLOBAL ID：201902283272853786   整理番号：19A0155090

気候変動と日本の水問題 気候変動の沿岸域への影響と適応策

著者 (1件)： 横木裕宗 (茨城大 大学院理工学研究科)
資料名： 用水と廃水  (Journal of Water and Waste)
巻： 61  号： 1  ページ： 56-61  発行年： 2019年01月01日 
JST資料番号： G0195A  ISSN： 0513-5907  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 気候変動・地球温暖化の沿岸域の影響として,水没,氾濫,海岸侵食などが挙げられており,それらの影響が将来的に激しくなることが予測されている。それらに対する沿岸域での適応策としては,おもに防護,順応,撤退の3つの考え方がある。それぞれ特長があり,沿岸域の特性に応じて適切に組み合わせて実施していくことが必要である。また,海面上昇を対象として,沿岸域における(潜在的)浸水域の将来予測,影響人口,浸水被害額の算出方法を示した。浸水面積は用いたGCM(大気・海洋循環モデル)によって違いはあるが,浸水面積の大きい国はほぼ同じ結果となった。また,影響人口および親水被害額の計算では,RCP(温室効果ガスの排出シナリオ)の違いよりSSP(社会経済シナリオ)の違いによる影響を大きく受けた結果となった。(著者抄録)

シソーラス用語： 気候変動 ,  *地球温暖化 ,  *海面上昇 ,  沿岸帯 ,  地域 ,  浸水 ,  *人口 ,  損害 ,  対策 ,  *海岸侵食
準シソーラス用語： *沿岸域 ,  *浸水域 ,  *影響 ,  影響予測 ,  *浸水被害 ,  *対応策

分類 (6件)： 気候学,気候変動  (DC05140T) ,  環境問題  (SA01020V) ,  沿岸海洋物理学  (DC06060N) ,  海洋物理学一般  (DC06010K) ,  洪水対策  (RC12040I) ,  海岸工学  (RC13000X)

引用文献 (5件)：

• IPCC : Climate Change 2014 : Impacts, Adaptation, and Vulnerability. Part A : Global and Sectoral Aspects. Contribution of Working Group II to the Fifth Assessment Report of the Intergovernmental Panel on Climate Change, pp.1132, Cambridge University Press, Cambridge, U.K. and New York, NY, USA (2014).
• Nicholls, R. J., Wong, P. P., Burkett, V. R., Codignotto, J. O., Hay, J. E., McLean, R. F., Ragoonaden, S., Woodroffe, C. D.: Coastal systems and low-lying areas. Climate Change 2007 : Impacts Adaptation and Vulnerability. IPCC, AR4, WGII, Parry, M. L., Canziani, O. F., Palutikof, J. P., van der Linden, P. J., Hanson, C. E., p.315~356, Cambridge University Press, U.K.(2007).
• 海岸における地球温暖化適応戦略検討委員会:海岸保全施設の更新等に合わせた地球温暖化適応策検討マニュアル(案), p.50(2011).
• 四栗瑞樹,田村誠,熊野直子,増永英治,横木裕宗:RCP・SSPシナリオに基づく全球沿岸域での海面上昇による浸水影響評価,土木学会論文集G(環境), 73(5)I_369~I_376(2017).
• 土田晃次郎,田村誠,熊野直子,増永英治,横木裕宗:複数気候モデルによる海面上昇に伴う浸水影響の不確実性評価,土木学会論文集G(環境),74(5)I_167~I_174(2018).

タイトルに関連する用語 (5件)： 気候変動 ,  日本 ,  水問題 ,  沿岸域 ,  適応