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J-GLOBAL ID：201902285074761212   整理番号：19A0419543

遺伝マーカーを利用した球磨川産アオノリ種同定の試み

An attempt to identify green laver species grown in Kumagawa River

著者 (3件)： 吉永圭介 (熊本高専) ,  中島晃 (熊本高専) ,  上久保祐志 (熊本高専)
資料名： 熊本高等専門学校研究紀要(Web)  (Research Reports of National Institute of Technology (KOSEN), Kumamoto College (Web))
号： 10  ページ： 71-74 (WEB ONLY)  発行年： 2019年01月 
JST資料番号： U0540A  ISSN： 2189-8553  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 短報  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 八代の球磨川河口において,アオノリは風味食品として商業的に栽培されている。四万十川産のアオノリは日本で最も有名であり,スジアオノリUlva proliferaである同定されているが,球磨川のアオノリがU.proliferaなのか他種であるのかは解明されていなかった。本研究において著者らは,遺伝的マーカー(葉緑体rbcL遺伝子)を用いることで球磨川産アオノリの種同定を試みた。少量の葉試料から葉緑体DNAを容易に抽出する新しい方法が開発されている。生存および乾燥試料の両方から,葉緑体DNAの抽出が可能であった。このrbcL遺伝子フラグメントを汎用プライマーセットを用いることでPCRにより増幅し,直接配列決定を行った。1119bp長のrbcL配列のBLASTにより検索し,それはU.linza,U.procera,およびU.prolifera(LPPクレード)のrbcL配列と完全に一致した。しかし,球磨川産の試料はその形態学的側面からU.proliferaと考えられたため,他の遺伝子マーカー(例えば,核コード化ITSおよび関連した5.8S rDNA領域)を用いるさらなる解析が必要である。(翻訳著者抄録)

シソーラス用語： 熊本県 ,  *河川 ,  生息場所 ,  *生物分類 ,  *同定 ,  ヌクレオチド配列 ,  葉緑体遺伝子 ,  配列相同性 ,  *アオサ科 ,  rbcL遺伝子 ,  ウスバアオノリ ,  スジアオノリ ,  *海藻食品 ,  核酸配列相同性 ,  *種判別 ,  *藻類 ,  *隠花植物
準シソーラス用語： *アオノリ ,  Ulva procera ,  Ulva prolifera ,  Ulva linza ,  塩基配列相同性 ,  *球磨川 ,  *種同定

分類 (1件)： 植物分類学  (EH01030N)

タイトルに関連する用語 (5件)： 遺伝マーカー ,  球磨川 ,  アオノリ ,  種同定 ,  試み