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J-GLOBAL ID:201902286847947692   整理番号:19A0601423

重鉱物のEPMA分析に基づく堆積物供給源地の同定:中部日本,土岐砂礫層の事例研究

Provenance identification based on EPMA analyses of heavy minerals: Case study of the Toki Sand and Gravel Formation, central Japan
著者 (6件):
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巻: 28  号:ページ: e12295  発行年: 2019年 
JST資料番号: U0525A  ISSN: 1440-1738  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: アメリカ合衆国 (USA)  言語: 英語 (EN)
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効率的な堆積物供給源分析を行うために,電子プローブマイクロアナライザ(EPMA)を用いて重鉱物を迅速に同定する方法を開発した。それらの化学組成に基づいて鉱物種を同定するために,28元素の濃度を個々の粒子について測定した。堆積物供給源岩石は同定された鉱物の存在比と特定鉱物の化学組成に基づいて同定できる。この手法を中部日本,東濃地方の土岐砂礫層からの試料に適用した。試料採取場所では,苗木-上松花崗岩と濃飛流紋岩の礫が上部部層で観察されたが,一方下部部層では濃飛流紋岩の礫だけが観察された。濃飛流紋岩と苗木-上松花崗岩の岩盤岩試料の重鉱物の組成を,試料採取場所における堆積物と同様にEPMA分析によって測定した。両基盤岩とも一般にチタン鉄鉱,黒雲母,褐簾石,ジルコンを含み,重鉱物の存在比はどちらも類似していた。その代わりとして,チタン鉄鉱粒子のMnO含量とジルコン粒子のY2O3含量を,2つの基盤岩を区別するための指標として用いた。結果として,苗木-上松花崗岩中で観察されたY2O3に富むジルコン粒子(≧1wt%)は上部部層中で得られたが,下部部層からは得られなかった。チタン鉄鉱粒子のMnO含量は,濃飛流紋岩と下部部層堆積物中のそれよりも,苗木-上松花崗岩と上部部層堆積物中でより高かったが,恐らく二次変質によるMnの溶解のせいでその差は小さかった。これらの結果は,下部部層の堆積後に試料採取地の堆積物供給源地として苗木-上松花崗岩が加わったことを示し,これは地質学的記述と一致する。堆積物供給源地におけるこの変化は,近傍の阿寺断層の再活動に伴う阿寺山脈の隆起と削剥作用によって引き起こされた可能性がある。Copyright 2019 Wiley Publishing Japan K.K. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.
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分類 (1件):
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堆積岩岩石学 

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