文献

J-GLOBAL ID：201902287030634163   整理番号：19A1093195

北海道士幌町上居辺における常緑針葉樹耕地防風林の冬期乾燥害の発生状況

Winter desiccation damage in evergreen conifer windbreaks on arable land: a case study in Kamioribe district, Shihoro town, eastern Hokkaido

著者 (1件)： 中川昌彦 (北海道総合研究機構 林試)
資料名： 森林計画学会誌  (Japanese Journal of Forest Planning)
巻： 52  号： 2  ページ： 75-81  発行年： 2019年04月25日 
JST資料番号： L1412A  ISSN： 0917-2017  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 十勝平野北部の北海道士幌町上居辺で2016年冬から2017年春に発生した冬期乾燥害による常緑針葉樹の耕地防風林の枯損状況を調査した。サンプル数はトドマツで8帯,924本,アカエゾマツで1帯,243本,チョウセンゴヨウで8帯,923本,リギダマツで1帯,143本であった。8帯中3帯のトドマツで,924本中の6%に枯損がみられたが,他樹種の枯損はみられなかった。本調査の結果,十勝平野にトドマツを植栽した場合には,過去に報告されてきた造林地や防風保安林以外に耕地防風林においても冬期乾燥害がおきること,及び寡雪年だけでなく平均的な降雪量のある年でも常緑針葉樹の耕地防風林に冬期乾燥害が発生すること,の2点が明らかになった。(著者抄録)

シソーラス用語： *干害 ,  針葉樹林 ,  農地 ,  冬 ,  枯死 ,  トドマツ ,  植栽 ,  人工林 ,  降雪 ,  マツ属 ,  *防風林
準シソーラス用語： アカエゾマツ ,  チョウセンゴヨウ ,  リギダマツ ,  十勝 ,  常緑樹

分類 (2件)： 森林生物学一般  (FF02010T) ,  自然災害  (FC04020J)

引用文献 (18件)：

• 原田裕介・土谷富士夫・武田一夫・宗岡寿美(2009)長期観測に基づく積雪下の土の凍結融解特性.雪氷71(4),241-251.
• 北海道立林業試験場(2005)防風林の効果は樹種により違うか.グリーントピックス32,2.
• 国土庁土地局(1976)土地分類図(北海道II日高・十勝支庁)
• 丸山温(2005)土壌凍結地帯における森づくり.北方林業57(10),17-20.
• 真坂一彦・鳥田宏行・今博計・佐藤創・福地稔(2011) クロマツ植栽苗への防風柵による寒干害の助長効果.北林試研報48,55-63.

タイトルに関連する用語 (7件)： 北海道 ,  辺 ,  針葉樹 ,  耕地 ,  防風林 ,  冬期 ,  状況