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J-GLOBAL ID:201902287108580583   整理番号:19A2684157

気象研究所地球システムモデルバージョン2.0,MRI-ESM2.0:物理的構成要素の記述と基本的評価

The Meteorological Research Institute Earth System Model Version 2.0, MRI-ESM2.0: Description and Basic Evaluation of the Physical Component
著者 (17件):
資料名:
巻: 97  号:ページ: 931-965  発行年: 2019年10月25日 
JST資料番号: G0095A  ISSN: 0026-1165  CODEN: JMSJA  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 英語 (EN)
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新しい気象研究所地球システムモデルバージョン2.0(MRI-ESM2.0)は,以前のモデル,結合モデル相互比較プロジェクト(CMIP5)の第5フェーズに参加した,MRI-CGCM3およびMRI-ESM1に基づいて開発された。これらのモデルは,非常に正確な気候再現性のために多くの改良を受けた。本論文では,モデルの定式化の改訂を説明し,その物理的構成要素の基本性能を評価した。新しいモデルは,大気および海洋成分に対して100kmの公称の水平分解能を有し,以前のモデルと類似している。大気の鉛直分解能は80層で,その先行の48層から増強された。新しい層積雲スキームのような雲に関する種々の改良の蓄積は,短波,長波,および大気上端での正味の放射における誤差の顕著な減少をもたらした。結果として生じる誤差はCMIP5モデルの誤差と比較して十分小さい。改良された放射分布は海洋に必要な正確な子午線方向の熱輸送をもたらし,地表気温(SAT)バイアスの減少に寄与する。MRI-ESM2.0は,平均気候と経年変動の両方の現実的な再現を表示する。例えば,成層圏準二年振動は,現在,増強された鉛直分解能と非地形性重力波の抗力パラメタリゼーションの導入を通して現実的に表現できる。歴史的実験のために,MRI-ESM2.0は,最近数十年にわたる全球のSAT変化を合理的に再現した。しかし,1950年代の寒冷化と1960年代のその後の温暖化は,観測と比較して過大評価されている。MRI-ESM2.0は,以前のモデル,MRI-CGCM3およびMRI-ESM1を越えて多くの側面で改善されており,CMIP6に対して計画された多くの実験において優れた性能を実証することが期待されている。(翻訳著者抄録)
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分類 (1件):
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気候学,気候変動 
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