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J-GLOBAL ID:201902287491898267   整理番号:19A1366837

Moessbauer分光法により観測したスピネル酸化物MnV2O4の局所構造と磁気構造

Local Structure and Magnetic Structure of Spinel Oxide MnV2O4 Observed by Moessbauer Spectroscopy
著者 (3件):
資料名:
巻: 88  号:ページ: 064703.1-064703.5  発行年: 2019年06月15日 
JST資料番号: G0509A  ISSN: 0031-9015  CODEN: JUPSA  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 英語 (EN)
抄録/ポイント:
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吸収体として1モル%<sup>57</sup>Feで置換した多結晶試料を使って,スピネル酸化物MnV<sub>2</sub>O<sub>4</sub>のMoessbauer分光研究を行った。置換した<sup>57</sup>Feイオンは,各々高スピン状態のFe<sup>2+</sup>とFe<sup>3+</sup>として,AサイトとBサイト両方を占める。Moessbauerスペクトルから,AサイトのMn<sup>2+</sup>イオンとBサイトのV<sup>3+</sup>イオン両方の局所結晶構造と磁気構造を明らかにした。磁気秩序相のスペクトルを混合磁気/四重極ハミルトニアンを使って分析し,結晶軸に関する電場勾配(EFG)軸を計算して磁気構造を求めた。T<sub>c</sub>~60K以下では,〈001〉<sub>c</sub>軸に沿ったフェリ磁気秩序が立方相で観察され,一方,T<sub>s</sub>~50K以下では,正方晶相への同時転移と傾斜フェリ磁性状態が観察された。この正方晶相では,V<sup>3+</sup>スピンはほぼ正方晶(1<span style=text-decoration:overline>1</span>0)<sub>t</sub>[立方晶(100)<sub>c</sub>]面内にあり,c軸から52°傾斜しているが,Mn<sup>2+</sup>スピンはV<sup>3+</sup>スピンと反対のc軸に沿っていることが分かった。(翻訳著者抄録)
シソーラス用語:
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分類 (2件):
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酸化物結晶の磁性  ,  その他の無機化合物のMoessbauer効果 
引用文献 (22件):
  • H. Takei, T. Suzuki, and T. Katsufuji, Appl. Phys. Lett. 91, 072506 (2007).
  • T. Katsufuji, T. Suzuki, H. Takei, M. Shingu, K. Kato, K. Osaka, M. Takata, H. Sagayama, and T. Arima, J. Phys. Soc. Jpn. 77, 053708 (2008).
  • Y. Nii, H. Sagayama, T. Arima, S. Aoyagi, R. Sakai, S. Maki, E. Nishibori, H. Sawa, K. Sugimoto, H. Ohsumi, and M. Takata, Phys. Rev. B 86, 125142 (2012).
  • Y. Ishitsuka, T. Ishikawa, R. Koborinai, T. Omura, and T. Katsufuji, Phys. Rev. B 90, 224411 (2014).
  • G. J. MacDougall, V. O. Garlea, A. A. Aczel, H. D. Zhou, and S. E. Nagler, Phys. Rev. B 86, 060414 (2012).
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