抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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心血管疾患リスク予測アプローチを低所得国と中所得国に適応させるために,WHOは改訂リスクモデルを開発し,評価し,説明する努力を行った。ここでは,21のグローバルな地域の環境に適合した改訂されたWHO心血管疾患リスク予測チャートの誘導,検証,および実例を報告する。このモデル修正イニシアティブにおいて,著者らは,Eming Risk Factor Collaborationからの個々の参加者データを用いて,致命的および非致死的心血管疾患(すなわち,心筋梗塞および脳卒中)に対する10年リスク予測モデルを誘導した。モデルは年齢,喫煙状態,収縮期血圧,糖尿病歴,総コレステロールに関する情報を含んだ。誘導のために,最初の心筋梗塞,致死的冠動脈心疾患または脳卒中イベントまで追跡された,心血管疾患の既知のベースライン履歴なしで,40~80歳の参加者を含めた。著者らは,21のグローバル領域から入手可能な年齢特異的および性別特異的発生率およびリスク因子値を用いてモデルを再較正した。外部検証のために,著者らはモデル誘導で使用されたものと異なる研究から個々の参加者データを分析した。著者らは,WHOの段階的アプローチにより収集された79の国における調査から,さらに123743人の個人に関するデータを分析することによってモデルを説明した。著者らのリスクモデルの導出は,85のコホートからの376177人の個人と,10年間の追跡調査中に記録された19333人の心血管イベントを含んでいた。誘導されたリスク予測モデルは,外部検証コホート(19コホート,1096061個人,25950心血管疾患イベント)において良く識別され,HarrellのC指数は0~685(95%CI0~629~0)の範囲にあり,0~833(0~783~0)であった。与えられたリスク因子プロファイルに対して,推定10年予測リスクにおけるグローバル領域全体にわたる実質的変動を見出した。例えば,糖尿病のない60歳の男性喫煙者および140mmHgの収縮期血圧と5mmol/Lの総コレステロールの推定心血管疾患リスクは,アンデス・ラテンアメリカの11%から中央アジアの30%の範囲であった。79の国(ほとんど低所得と中所得国)からのデータに適用したとき,20%以上のリスクと推定される40~64歳の個人の割合は,Ugandaの1%未満からエジプトの16%以上の範囲であった。著者らは,疾患領域の21のグローバルなバーデンにおける心血管疾患リスクを推定するために,新しいWHOリスク予測モデルを導き,較正し,検証した。これらのモデルの広範な使用は,世界中の心血管疾患の負担を低減するための努力の精度,実行可能性および持続可能性を強化することができた。世界保健機関,英国心臓基金(BHF),研究開発のためのBHF Cambridgeセンター,英国医科研究会議,国立健康研究所。Copyright 2019 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.【JST・京大機械翻訳】