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J-GLOBAL ID:201902288561242312   整理番号:19A2030120

酒粕GABAによるストレス誘発性の抑制機構の解明

著者 (1件):
資料名:
巻: 34  ページ: 30-37  発行年: 2019年08月 
JST資料番号: L0547A  ISSN: 2188-0662  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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酒粕エキスがストレス誘発性のウツ様行動,疼痛関連行動,および脊髄後角における侵害応答に与える影響を,心理・身体的ストレスモデルである繰り返し強制水泳ストレス(FST)モデルラットを用い基礎的に検討した。FSTは3日間(10分/日)実施し,4日目に疼痛検定および脊髄侵害応答をFosタンパクの発現を指標に定量した。またFST処置中の非水泳時間をウツ様行動の指標とした。酒粕はエタノール含有エキスと凍結乾燥処置エキス(SLX),生食水のいずれかを,FST処置の30分後,腹腔内投与した。SL,SLXのエタノール含有量はそれぞれ2.7%,0.4%であった。ストレス処置によるウツ様行動はSLそしてSLXいずれもウツ様行動を有意に低下させた。次に足底ホルマリン刺激による疼痛関連行動を観察した。ホルマリンを足底に注射すると,ラットは足舐め行動を示す。この足行動を疼痛行動の指標として侵害応答を定量した。3日間の繰り返しSLまたはSLX投与は,疼痛関連行動を有意に減少させた。さらに足底ホルマリン刺激による脊髄後角(腰髄)でのFosタンパク陽性細胞数に対するSLまたはSLXの影響を検討した。SLおよびSLX投与群は生食水群と比べ有意にFos陽性細胞数の減少を認めた。そして酒粕エキスの効果はlaminae1-2およびlamina5で観察された。以上の結果は,酒粕エキスはストレス誘発性のウツ様行動,および痛覚過敏の軽減効果があり,酒粕はストレス応答を制御する作用を有することを示唆するものである。(著者抄録)
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分類 (2件):
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食品の化学・栄養価  ,  清酒 
物質索引 (1件):
物質索引
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引用文献 (6件):
  • Kawamoto, S., Kaneoke, M., Ohkouchi, K., et al.: Sake lees fermented with lactic acid bacteria prevents allergic rhinitis-like symptoms and IgE-mediated basophil degranulation, Bioscience, Biotechnology, and Biochemistry, 75 (1), 140~144, 2011.
  • Izu, H., Shobayashi, M., Manabe, Y., et al.: Sake yeast suppresses acute alcohol-induced liver injury in mice, Bioscience, biotechnology, and biochemistry, 70 (10), 2488~93, 2006.
  • Nakatani, Y., Kakihara, Y., Shimizu, S., et al. : Japanese Rice Wine can reduce psychophysical stress induced depression-like behaviors and Fos expression in the trigeminal subnucleus caudalis evoked by masseter muscle injury in the rats, Bioscience, Biotechnology, and Biochemistry, 5, 1~11, 2018.
  • Porsolt, R. D., Le, Pichon, M., Jalfre, M. : Depression : a new animal model sensitive to antidepressant treatments, Nature, 266 (5604) , 730~732, 1977.
  • Imbe, H., Iwai-Liao, Y., Senba, E. : Stress-induced hyperalgesia : animal models and putative mechanisms [Review], Frontiers in bioscience a journal and virtual library, 11, 2179~2192, 2006.
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タイトルに関連する用語 (3件):
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