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J-GLOBAL ID:201902289045278420   整理番号:19A2291457

ポリN-ビニルピロリドンを添加したセルロースアセテート/ポリビニルアルコール系ブレンドの相溶性

Addition Effect of Poly(N-Vinyl Pyrrolidone) on the Miscibility of Cellulose Acetate/Poly(Vinyl Alcohol) Blends
著者 (3件):
資料名:
巻: 68  号:ページ: 649-655(J-STAGE)  発行年: 2019年 
JST資料番号: F0385A  ISSN: 0514-5163  CODEN: ZARYA  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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両成分の水素結合形成性を考慮することにより,DS(置換度)=2.18のセルロースアセテート(CA)とポリ(ビニルアルコール)(PVA)との均一混合が達成された。PVA/PVA二成分ブレンドのブレンド相溶性をPVAの鹸化度(Sp)の関数として示差走査熱量測定(DSC)により調べた。CA/PVAブレンドの鋳放しフィルムは肉眼にほとんど透明であった(すなわち光学的に適合性)が,DSC分析はDS=2.18のCAがSp値に関係なくPVAと非混和性であることを示した。一方,DS<2.8のCAを有する相溶性モノフェーズを形成することができるポリ(N-ビニルピロリドン)(PVP)は,Sp=19~100mol%のPVAと相溶性であると判断された。したがって,追加成分としてPVPを用いることによりCAとPVAの非混和性高分子対を相溶化する試みを行った。CA/PVA/PVP三成分ブレンドの相溶性をKwei方程式から計算した理想的なガラス転移温度T<sub>g</sub>値とDSCにより推定した(T<sub>g</sub>)を比較することにより評価した。PVPはCAとPVAの高分子混合物の良好な相溶化剤として作用することが観察された。特に,CAとPVA成分の間の引付相互作用とPVAとPVP成分の間の引付相互作用が周波数において互いにバランスしているとき,すべての3つの成分は均一に混合(すなわち全体的混合可能)できた。さらに,より高い分子量(PVP-H,M<sub>w</sub>=360000)のPVP試料は,1つの高分子鎖当たりのCAとPVAとの分子間相互作用確率が高いため,低分子量(PVP-L,M<sub>w</sub>=24500)のそれと比較して相溶化剤としてより効果的であることが分かった。(翻訳著者抄録)
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