抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
本研究は,北海道における公営墓地の現状を明らかにすることを目的とした。墓地の空き状況,合葬墓,新たな墓地整備の計画,墓地の使用権に関するアンケートを北海道の179自治体へ電子メールで送り,149の回答を得た。その結果,次の事項が明らかになった。(1)北海道における多くの自治体(97%)は公営墓地を保有し,十分な空きを持っている。一方,(2)30%の自治体において増加する無縁墳墓が問題化しており,80%の自治体は無縁墳墓が将来において問題となることを認識している。これらの問題は,期限のない永代使用権と使用権者の不適切に限定された条件に起因するものである。(3)合葬墓のような新しい墓地のタイプは大規模自治体において主に整備されており,それは将来における墓地サービスの地域的格差を拡大するものである。墓地に関する自治体の問題認識は,量的問題から質的問題へと移行する必要がある。低出生率と人口流動の時代における墓地制度にとって,強力な対策が必要である。(翻訳著者抄録)