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J-GLOBAL ID:201902290091246419   整理番号:19A1093214

九谷焼産地における修学・就業の来歴からみた技術継承-石川県能美市寺井地区を事例に-

Analysis of Schooling and Working Style for Succession Technics in Kutani Pottery Production Area: A Case of Terai District, Nomi City, Ishikawa Prefecture
著者 (2件):
資料名:
巻: 74  号:ページ: 1-22  発行年: 2019年04月28日 
JST資料番号: L2586A  ISSN: 0286-4886  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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本研究の目的は,九谷焼産地を事例に,伝統的技術が継承されてきた仕組みを明らかにすることである。九谷焼は日用品や芸術品といった様々な役割が付与されているが,赤・黄・緑・紫・紺青の「五彩(ごさい)」と呼ばれる絵付けが共通する特徴の1つとされる。「五彩(ごさい)」に特徴付けられる九谷焼の共通技術が習得されていくプロセスを,とくに個人の修学・就業プロセスに注目して分析する。具体的には,教育機能を有する外部機関の運営状況と,九谷焼生産に関わる個人の独立に至るまでの修学・就業動向を事業所の経営形態ごとに分析した。各外部機関が修学者の技術習得にどのような役割を果たしているのかを考察することから明らかにした。その結果,修学者の修学プロセスとして3つのタイプを析出できた。まず第1のタイプは,修学者が金沢美術工芸大学を卒業した後,実家の見習いとして働いた後に独立するものである。第2のタイプは,研修所で修学した後,作家か大規模事業所で見習いとして働き,九谷焼の振興に向けた公的助成金を利用し独立するものである。第3のタイプは,見習いとして働くことがないか,もしくは短期間で独立するものであった。実家が九谷焼生産の事業所である場合には,生産の技術は各事業所で習得されてきた。一方,実家が九谷焼生産の事業所でない場合,彼・彼女らは公的支援や機関が技術習得の機会を利用していた。立場に応じて,様々な技術習得の機会が利用され,九谷焼生産の技術が継承されてきた。(著者抄録)
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分類 (2件):
分類
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人文地理学  ,  セラミック・陶磁器一般 
引用文献 (18件):
  • 青木英一 (2008): わが国陶磁器産地における生産減少への対応-産地間比較を通して-.人文地理,60,1-20.
  • 李 哲雨 (1989): 信楽陶磁器産地における産地再編成と情報利用.人文地理,41,293-318.
  • 河島一仁 (1993): 職人陶冶と教育機関.立命館文学,530,530-557.
  • 高津斌彰 (1969): 地方中小企業の存立形態とその構造-肥前陶磁器工業の場合-.経済地理学年報,15-2,1-27.
  • 辻本芳郎 (1952): 四日市陶業の發展と構造.地理学評論,25,365-374.
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