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J-GLOBAL ID：201902290658348656   整理番号：19A2083217

藻類生長中の海洋条件の指標としての大型藻類,ワカメ Undaria pinnatifidaの位置依存的な放射性炭素含有量

Position-dependent radiocarbon content of the macroalgae Undaria pinnatifida as an indicator of oceanographic conditions during algal growth

著者 (5件)： Satoh Naomi (Atmosphere and Ocean Research Institute, The University of Tokyo, Chiba, Japan) ,  Fukuda Hideki (Atmosphere and Ocean Research Institute, The University of Tokyo, Chiba, Japan) ,  Miyairi Yosuke (Atmosphere and Ocean Research Institute, The University of Tokyo, Chiba, Japan) ,  Yokoyama Yusuke (Atmosphere and Ocean Research Institute, The University of Tokyo, Chiba, Japan) ,  Nagata Toshi (Atmosphere and Ocean Research Institute, The University of Tokyo, Chiba, Japan)
資料名： Journal of Oceanography  (Journal of Oceanography)
巻： 75  号： 4  ページ： 349-358  発行年： 2019年08月 
JST資料番号： G0159B  ISSN： 0916-8370  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： ドイツ (DEU)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 東北地方の太平洋沿岸,大槌湾における藻類生長時の海洋条件の指標として,大型褐藻類のワカメ Undaria pinnatifidaの放射性炭素含有量(Δ¹⁴C)を調べた。本海域では,高い溶存無機炭素(DIC) Δ¹⁴Cで特徴付けられる温暖な境界流と亜寒帯の海流である親潮(低Δ¹⁴C-DIC)が,季節的に本湾内に流れている。著者らは,ワカメ羽状葉(葉の上下軸に沿って連続的に生じる小葉様構造)のΔ¹⁴C値が,光合成生産時の本湾水域におけるΔ¹⁴C-DIC値を反映するものと仮定した。ワカメ養殖期間(2013年11月~2014年4月)に,親潮の侵入が3月上旬から4月上旬に起こり,本湾水域においてΔ¹⁴C-DICの15.7 ± 8.6‰から- 57.1 ± 20.7‰への減少を伴った。羽状葉のΔ¹⁴CはΔ¹⁴C-DICを反映し,3月上旬に形成された羽状葉は4月上旬に形成されたもの(- 23.6 ± 7.5‰)よりも有意に高いΔ¹⁴C (3.0 ± 5.4‰)を示した。これらの結果は,ワカメ羽状葉のΔ¹⁴Cが,藻類生長時の本湾への親潮侵入の記録として役立つことを示している。Copyright 2019 The Author(s) Translated from English into Japanese by JST.

シソーラス用語： *ワカメ ,  *炭素同位体 ,  *放射性同位体 ,  海流 ,  *海洋環境 ,  依存性 ,  生息環境 ,  *放射性炭素 ,  親潮 ,  位置依存性 ,  *隠花植物 ,  *チガイソ科 ,  流体流
準シソーラス用語： *Undaria pinnatifida ,  大槌湾 ,  生育環境

著者キーワード (6件)： 褐色大型藻類 ,  Undaria pinnatifida ,  海流 ,  親潮 ,  ラジオイムノアッセイ ,  三陸海岸

分類 (3件)： 海藻類  (FH02040G) ,  植物生態学  (EE02000E) ,  海洋の構造・力学・循環  (DC06030G)

タイトルに関連する用語 (9件)： 藻類 ,  生長 ,  海洋条件 ,  指標 ,  大型藻類 ,  ワカメ ,  Undaria ,  放射性炭素 ,  含有量